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1000年ぶりに目覚めた「永久の魔女」が最強すぎるので、現代魔術じゃ話にもならない件について  作者: 水定ゆう
転入生編

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8.あぶれた私

いわゆるボッチ。

 時間は少し前に遡る——


 学校にやって来たルカは、校長であるナタリーに呼び出されていた。


「失礼します」

「どうぞ」


 校長室のドアを叩き、ノックするとすぐにナタリーから返事が返る。

 ルカは校長室に入った。


 校長室とは言っても特に変わったところはない。

 教卓が置かれ、座り心地の良さそうなソファーが向かい合わせに置いてあることから居心地の良さは応接室のような緊迫感とは違って欠片もなかった。


(この部屋は……)


 ただし所々に細工がしてあるのがルカの目には映っていた。この部屋には防音効果と、外からの監視の目を強くしているらしい。よっぽど用心深いな。

 ルカはきょろきょろと周りに目を配り気を付け、ナタリーは書類を整理していた。とんでもない速度で読み解く。


「おはようございます、ルカさん」

「おはよう。それより朝っぱらからなに?」


 ルカは早々に呼び出されたので少し苛立っていた。

 その理由はこの町に来て早々魔石を高値で売りさばき換金して、それから少し遠めの空き家を買い取ったんだ。

 土地ごとまとめてだったので、怪しい雰囲気もあったが、すぐにナタリーの援助を追い風にして上手く丸め込んだ。


「特に用はありませんが、如何ですか? 今日から待望の学校生活ですよ」

「うーん如何かな。あっそうだ。さっき竜車に轢かれそうになっていた子を見つけたけど」

「それは大変ですね。助けたんですか?」

「まぁね」


 ルカは言わなかった。

 別に姿を消したわけではないが、あまりに重要なことだと思い急いでいたからスピーディだった。


「それはそうと話を戻しますが、如何ですか学校生活は?」

「うーん如何かな。まだ何とも言えない」

「そうですか。その制服良く似合っていますね」

「ありがと」


 ルカの消ているのはこの学校の制服。

 ネイビーブレザー、金色の特殊装飾に入り込んだボタンに赤いネクタイ。何故だか、歯車を模した円環マークが白いペンキ跡のようだった。

 それから下はスカート。残念なことにナタリーの頑張りは空しくスパッツ着用だった。悲しい。しかしそれを言えば全く成長していない胸も……止めておこう。


「そうだね学校生活は楽しみだけど、変に思われないかな?」

「大丈夫ですよ。もし何かあれば私の権力で……」

「はいはい、その顔を怖いからやめようね」


 ナタリーが悪女の顔をする。

 本来魔法使いとはこうなんだ。しかしルカに止められすぐに戻る。


「すみません」

「いいよ。でも私はあんまり悪目立ちはしたくないかな。友達欲しいし」


 ニカッと笑ってみた。これは=で大丈夫ってことを表している。

 しかしそんなルカの思惑は——


「如何してこうなったんだ」


 ルカは孤立していた。

 ひっそりと窓際の席で崩れた。


※※ ※ ※ ※ ※ ※


 ルカは孤立していた。

 朝のHRも終わり、教科書を拾出てみたが誰も話しかけてこない。そもそも近寄ってくることもない。それは理由がある。この時期の転入なんて怪しすぎるのだ。


「はぁー」


 大きな溜息を吐いていた。

 授業の内容が耳に入ってこない。チラッと見てみたら、ニッカ先生はそこにはいない。きっと今頃寝ているんだ。あの人はそういう人だから。


(それより今は何の授業をしているんだろ)


 黒板に視線を移すと魔術に関する授業は確か。

 しかしかなり初歩的な内容で、こんなの魔法の応用でどうにでも偽装できた。

 いやぶっちゃけ偽装はしてない。しかしこの時代の魔術の基礎は魔法と酷似しているので、あくまでも偽装の方が性に合っていた。魔法使いらしくもあるしね。


(今はどの辺って……まだ初歩的なところだ。皆んなノートとってるから、一応とっておきますか)


 少しだらけたルカは変に思われないよう万年質でさらさらとノートを手際よく取る。

 この万年筆はナタリーからの入学祝。少し嬉しいが恥ずかしくもある。

 そんなルカたちは授業を受けつつ、授業を行う副担任のノーブル先生は振り返り、質問を投げかけるのだった。


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「それはそうと話を戻しますが、如何ですか学校生活は?」「うーん如何かな。まだ何とも言えない」 これから転入の挨拶するのだから、学校生活の感想を聞くのは早すぎるね。
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