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1000年ぶりに目覚めた「永久の魔女」が最強すぎるので、現代魔術じゃ話にもならない件について  作者: 水定ゆう
秩序編

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26.命を守るためには

【豆知識】:濃い魔力は人体に影響を及ぼし、負の感情が芽生えた強い魔力を浴びると、最悪死に至る。

 弱った。まーじで弱った。

 ルカは非常に頭を悩ませていた。


「まさかここまで魔力の流れが濃いなんて……」


 学校に来て早々、敵視するような陰惨とした魔力の流れで満ちていた。

 しかもかなり濃度が濃いい。そのせいでさっきから……


「うっ!」

「大丈夫、ミシェルちゃん。ぶっ!」


 周りでは倒れ込む女生徒が多かった。

 男子たちも気にもたれかかったりしている。それもそうだ。魔力が濃いだけなら大した問題じゃない。でも、この空気が体調を悪化させていた。


「負の魔力は肉体的にも精神的にもダメージが大きい。それを解ってる? もしかして、強い奴を探しているのか。となると、私達を狙ってるわけじゃない……何を考えてるんだろう」


 色々考えてみたが、様々な可能性が入り混じる。

 だけど何となく昨日のが関わっているとみて間違いない。なんたって、魔力の根っこの部分は同じだった。


「あっ、ルカ!」

「おはよう。二人ともあれから眠れた?」

「眠れたよー。でもさ、なーにこの気配?」


 ライラックは顔を顰める。

 ぴょこぴょこ髪が立つ。

 シルヴィアも周りの雰囲気や不審な魔力を怪しく感じ、苦虫をぐっと噛み潰した。


「これは何? 如何して、こんなに嫌な気配がするのよ。ってもしかして、昨日の私達のせい?」

「いやそれはないと思うけど。これはかなり計画的だから」

「計画的?」


 ライラックは首を傾げる。

 しかしルカは自分の思うことを言うだけだった。


「ここまで大規模なものになると、計画的にやっていないとね。多分昨日のは警戒のためのもので、かなり用意周到で……正直不気味だよね」

「そっかー」

「となると、まさかあの事件の続き……」


 ちょっと待ってくれ。

 急にシルヴィアが口元を抑えて、知識を振り絞る。如何やら数年前にも似たようなことが起こったらしい。その時も多くの生徒が謎の体調不良を訴え、その結果大きな痛手を受けたらしい。


「ちなみにその時の事件って……」

「それが何も判っていないのよ。ただ……」

「ただ?」


 シルヴィアは口をもごもごさせていた。

 それから教室の他のクラスメイト達の目を気にしながら、耳打ちしてくれた。


「実はその事件があったのって、ロッセル先生が赴任した年で、その翌年にうちのクラスの副担任のノーブル先生が非常勤の講師として着任しているのよ」

「そうなの?」


 それはかなり怪しい。

 もともとロッセル先生は考古学の権威であったため、学校とのつながりも微かにあったそうだ。しかしノーブル先生はなに一つが不明。

 ルカでも知らない素性が怪しく思えてしまうが、この事件を解決することが命を守ることに繋がると確信をついていた。


「調べるしかないね」

「そうよね。ライ、貴女も協力するわよね」

「はいはーい。しますよー」

「なによそのやる気のない態度!」


 シルヴィアは今日も今日とて通常運転なライラックに怒鳴りつけた。

 しかしルカにはライラックの目がギラリと光るのが見えていた。


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