22.図書室の怪
図書室って、皆んなは好きですか?
放課後。
ルカたち一行はアルカード魔術学校の図書室に来ていた。
ここアルカード魔術学校の図書室にはたくさんの本が所蔵されている。
貴重な魔導書から、禁術とされる古代魔法の書かれた解読不能の魔導書の一部。歴史書から文学小説。果ては民族料理の本や子供向きの絵本まで幅広い。
そんな図書室にやって来たのは他でもない。ナタリーからの放送にあった。
『ピンポンパンポーン!——三年二組トキワ・ルカさんシルヴィア・リューネラさん、ライラック・ホーネットさん。至急連絡します。校長先生より、図書室に向かってください。繰り返します——』
恥ずかしい。
ルカたちは天井を見上げて茫然とし、例の口論のせいだと悟るのだった。
「で、来てみたものの……」
「これは大変ね」
そこには一枚のメモ書きが置いてあった。
なんでも内容はこんな感じで、
[皆さん。自分たちが何で呼び出されたかお分かりになりますね。今回の一件でロッセル先生の処罰が決まる予定ですが、皆さんには事態に関わったとして以下の所蔵されている歴史書・及び魔導書の整理をお願いいたします。もちろん後で魔術省から報酬が出ますが、夜の七時までには帰るようにしてください。尚、終わるまで毎日お願いしますね。]
「うん。無茶苦茶だ」
ルカは口走った。
しかし一番めんどそうにしているのはもちろんライラック。
しかし反対にシルヴィアはやる気満々な様子だった。
「それじゃあ皆さん頑張りましょうね」
「頑張るって。何でそんなにやる気あるの?」
「だって魔導書ですよ。見ていいんですよ」
あっ、こいつアレだ。魔導書オタクだ。しかもめんどそうなやつだ。ルカは直感的にそう判断した。
しかし対照的にライラックは項垂れる。
そこを追求すべくルカは指を差す。
「見てみろ。このやる気の欠片もない態度」
「もうしっかりしてよライ。こんな機会滅多にないんだよ。お金も出るんだよ!」
「だからってさー」
「ほらほらボランティアでもないんだし、頑張るよ」
「「お、おー」」
腕を掲げて適当に合わせておくことにした。
というわけで……
「はい、やりますよ。行こう行こう」
「行くって何処に……まぁいっか」
ルカはポジティブに考えることにした。
しかし魔導書か。懐かしい。そう言えば私も何冊目かを書こうとして寝落ちして現在に至ると。とほほ。ルカは自分の気持ちを整理するのに必死だった。
それにしてもだ。
ここにはルカの書いた魔導書はない。だが何だこの騒めきは。
ルカは反射的に周囲を一瞥した。
「ルカ、如何したの?」
「何でもない。それより……」
ガタッ……
何かが落ちる音がした。
「あれ? 本が落ちてるわね」
「どれどれー」
さっきまで何もなかった床に、本が一冊落ちていた。
怪しいというよりもはや不気味。
ルカもそっと近づくと、その本のタイトルに目を奪われた。
「なにかしらこれ?」
「読めないねー。昔の文字かな?」
シルヴィアとライラックは互いに言い合う。
二人にとってはただのおもちゃみたいなものだろう。しかしルカは不敵に睨んでいた。
だってその本のタイトルは……
(なにかマズいことが起こっているのか?)
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