↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1000年ぶりに目覚めた「永久の魔女」が最強すぎるので、現代魔術じゃ話にもならない件について  作者: 水定ゆう
転入生編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/828

16.永久を生きてきて

ルカはめちゃ強い。今回も手加減手加減。

 時刻は数分前まで遡る——


 取り残されたルカは如何するべきか考えていた。

 しかしその足は止まらなかった。早く行かなくちゃと急がせる。

 しかしそんな逸る気持ちを収めたのは、


「ちょっと待ってよ」

「ニッカ……先生」

「先生はいいよ。気持ち悪いなー」


 ルカを呼び止めたのはニッカだった。

 だらけた表情と、袖の丈の合わない白衣。全く、だらしない。如何やら置いて行かれたみたいだ。


「なに、ニッカ」

「いやぁー楽しんでるかなぁーって」

「そう見える?」

「いんや」


 ニッカは気が付いていた。

 しかし教師として止めるでもなく、放任していた。

 それには理由がある。面倒だからだ。


「だったら」

「いいかいルカ。一つ忠告」

「な、なに?」


 嫌な予感。それは当たってしまった。


「あんまり面倒なことしない。私が怒られるから」

「ナタリーに?」

「親御さんに。今回は向こうが悪いみたいだけどさー」


 それでもよく見ていた。

 魔力の感知からだろうな。ニッカは、他人にはないとんでもない特殊能力が使えた。流石は今に生きる魔法使いの一人だ。


「というわけで、追いかける。なんか嫌な予感するからねぇー。ふはぁー」


 大きな欠伸。しかし気にも留めなかった。

 ニッカはこういう人物で、これこそがニッカ・レゾナンスなのだ。


「はい、行く。魔力を追えば追いつくでしょ」

「そうだね。こっちもこのままでいいとは思わないから」

「はいはーい。それじゃあ、行った行った」


 ルカはニッカに急かされるように、森に向かわされた。

 しかしニッカは一つ愕然とした。


「そう言えばさっきモンスターが……まぁいっか。気づいてるでしょ」


 ニッカはルカを過信しすぎていた。

 今のルカはオフ状態。つまり本気になってない。警戒もほとんど解いていて、警戒範囲も狭かった。

 そのせいもあり、ルカはまだ気づいていない。モンスターの存在を。

 だけど心配なんて無駄だ。だってルカだけなら(・・・・・・)対処は余裕だから(・・・・・・・・)だ(・)。



 ニッカのせいで遅れてしまった。

 ルカは早く追いつかないといけないと思い、仕方なく気配を辿る。すると嫌な予感がした。


「ん? この気配……なんで、二つあるんだ。しかもこの明らかにモンスターの気配……はい?」


 急に動かなくなった。

 数は二人。しかも感情的になってる。これじゃあモンスターと接敵するぞ。

 ルカは怪しく思った。


 数的には反対側。

 しかし如何にも心配で仕方ないので、二人の方を追いかけることにした。


「何だあれ。感情が爆発しそうになってる……」


 見ればモンスターと接敵したらしい。

 これはヤバいな。魔力の流れが発生している。だけど相手の方が強い。潜在的には負けてなにのにさ。

 ルカはあまりの危機に急いだ。


「よっと」


 糸が張り巡らされていた。

 これは何だ。魔力で練られた縫合魔糸か。なかなか珍しいうえに、強度も高かった。


「でも切られてる。ん?」


 その時アナウンスが流れた。

 如何やらブルホーンが逃げ出したらしい。それは危ないな。

 ブルホーンは淡い青色をした毛並みが特徴的なイノシシ。しかし魔力は豊富で並大抵の魔力には怯んだりしない。長くて白い強靭な牙を引っ提げる。


「これはブルホーン。って、なに、この魔力!?」


 急にルカを襲ったのは風の余波だった。

 それは先から感じる。


「《インサイト》!」


 ルカは視力を上げた。

 見えたのは女の子二人がブルホーンに襲われそうになっている瞬間だった。マズい。完全に怒ってる。やるしかないか。


 ルカは一歩足を下げた。

 それから一気に踏み込むと、ブルホーンの横っ腹に拳を食らわせた。


「えっ!?」


 シルヴィアが声を上げる。


「大丈夫?」


 ルカは優しく声を掛けた。

 今にも泣きだしそうな頼りない様子。しかしそれだけ怖いのは仕方がない。

 ルカはそう思った。


 ここで今に至る——



 ルカはブルホーンをぶちのめした。

 拳はそこまで痛くない。鍛えているからだ。しかしまだ安心はできない。


「あ、あの……」

「下がってて。ここは私がやるから」


 ルカは二人を下がらせる。

 しかしシルヴィアもライラックもそんなことはできなかった。けれど、


「二人は魔力を使って盤石じゃない。それにモンスターとそんなに戦ったことないでしょ」

「それは貴女でって……」

「私はあるから大丈夫。だからさ、少し見ててよ」

「ルカさん……」

「ルカでいいよ。ライ、シルヴィアをお願い」

「それはいいけど、ほんとに大丈夫?」

「うん。心配いらない、よっ!」


 起き上がったブルホーンは勢いをつけてルカに突進した。

 しかしルカは片手で止める。もちろん魔法も魔術の類も使ってない。単純に素手だった。


「素手で受け止めた!」

「ま、マジ?」


 ルカは平然とした顔でブルホーンを大木に叩きつけた。

 掌で押し出して軽い力加減で叩きのめす。


 スドーーーーーン!


 地面が揺れたようだった。

 鳥たちが空に逃げ延びる。すると魔力の反応が薄くなった。ブルホーンは完全にのしてしまった。


「終わったかな」


 ルカはブルホーンを一応鎮めた。

 しかしあまり戦うことが好きじゃないので、ルカは胸をホッと撫でおろした。


少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)


ブックマークやいいねなども気軽にしていただけると励みになります。


また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。