13.モンスター
いよいよモンスター登場!
午後の授業は少し変わったことをする。
ルカたちは外にいた。移動教室にしては教室じゃない。
「中庭に集められたけど、何をするんだろ」
ルカだけじゃない。
この状況をも見込めていないのはクラスのほとんどだった。しかしそんな折にやって来たのはノーブル。それからニッカだった。
「ふはぁー。皆んな集まってるー?」
「集まってますよ、先生」
「そっかそっか。じゃあさ、今から授業なんだけど、えーっと何をするんだっけ?」
「ニッカ先生、モンスターや魔獣に関する授業ですよ」
「あっ、そっかそっか。忘れてた」
ニッカは相変わらずやる気の欠片もないみたいだ。
しかしそんな彼女を補佐するノーブルはこほんと咳を一つ。生徒たちを見回して一瞥。一周した後、今日の授業内容を洗った。
「皆さんはモンスターや魔獣を見たことがありますか?」
「「「……」」」
しーん。
クラスのほとんどが黙っていた。しかしルカは当然見たことがある。けれど黙っておいて損はない。下手に首を突っ込まれたら困るからだ。
「そうですか。ではこれを見てください」
そう言ってノーブルは瓶を手に取った。
中には青色のプルンとした液体が入っている。固体と液体の中間地点で、皆んな食い入るように見ていた。
「先生これ何っすか?」
クラスメイトの一人が質問した。
するとノーブルは今回は簡単に答えを述べる。
「これはですね、スライムです」
「スライム?」
首を傾げる生徒。
しかし皆んな仕方ない。だって見たことないんだもん。
「そうです。少し開けてみますね」
ノーブルは瓶の蓋を何の躊躇もなく開けた。
すると中からドロッとした半液状体が動き出す。目のようなものもあって、ノーブルに懐いているのか首筋にピタッとくっついた。
「これがスライムです」
「「「へぇー」」」
食い入るように再び見回す。
するとスライムも「なんだコイツら」と言わんばかりで、ぬるっと前に出た。
「こら、動かない」
ノーブルが一言。
するとスライムは動かなくなる。よっぽどの信頼だ。
「こんな感じです」
「「「スゲェ」」」
クラスの男子たちは大いに盛り上がった。
逆に女子たちは少し引き気味で、つんつん突っつく程度。でもこれがスライムだからいい。その説明もしておく。
「いいですか、この世界にはモンスターと魔獣がいます。モンスターの中には人や物に害を成す場合もあり、魔獣は姿こそ頻繁ではありませんがほとんどの場合で相容れません。ですからこの学校ではそんな不測の事態に備えてモンスターや魔獣に慣れておくことも必須技能なんですよ」
なるほど、それは一理ある。
ルカはそう思った。ルカはたくさんのモンスターや魔獣と戦った経験がある。しかしそういった危険を事前に体験しておくことは決して臆病者でも悪いことでもない。
それを知っていたから、笑みを浮かべた。
「それでは今日はそんなモンスターの中から比較的大人しいものを見に行きましょう。皆さん、私に付いて来てくださいね」
「「「はーい」」」
ノーブルは先導した。
その後ろを生徒たちはついて回るが、一つ問題があった。
「あのシルヴィア」
「なんですか」
「昨日はごめん。なんかわかんないけど」
それが火種になった。
着火剤はいくつもあったが、それを皮切りにシルヴィアはルカから完全に距離を取る。すると先に行ってしまった。その後ろをライが付いて行くが、悪いと思ったルカは頭を掻きつつだった。
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