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元S級冒険者美丈夫がスキル【保護猫カフェ】でスローライフ?!  作者: 荒ぶるうどん


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第四話スキル【小動物カフェ】を持つ元女冒険者

どうも小動物も好きな人です。

やっと冷静になったご令嬢リリナ・カーネリアは猫を眺めていた。こんなに可愛い生き物がいるだなんてと歓喜しながら。アリスはアリスでグッと堪えていた。可愛い生き物にメロメロにならないようにと。だが数分も経たないうちに。


「お嬢様、猫という生き物はお腹も見せてれますよ?!」

「可愛い!」


リリナ・カーネリアと共に保護猫ちゃんたちを観察していたのだ。何か気がついたのかリリナは窓を見ていた。


「…あ?」


何か張り付いてる。人が張り付いている。猫を食い入るように見ている人がいる。リリナは悲鳴をあげ、護衛たちが入ってくるほどの恐怖心を抱いても仕方ないというもの。


「な、何者?!」


護衛たちが慌てて外に出て引っ捕えたのは女性であった。服装からして旅人っぽい。活発系美少女っぽい見た目の女性は店長であるノーネームを見ると。


「ここの店長さんですか?!」


泣きながら抱きついてきたのだ。周りが困惑しているとこのスキルはなんですか?!と驚愕の声と共に質問攻めしてきたのだ。やれどうやって使ってるのかだの。仲良くなるにはどうすればいいかなどなど。


「待て待て質問攻めするな。」

「私もカフェのスキルがあって!しょうどうぶつってなんですか?!」

「詳しく。」


どうやら彼女は生まれつき持っているスキルらしく昔からバカにされて育ってきた為スキルの解明の為に旅をしていたようで。


「専門家に聞いても分からない一択で…」

「ほれジュース。」

「使いたくても怖くて使えなくて…」

「あー慎重派かお前。」

「あ、あのー…私たちそろそろ。」

「あー…分かりました。ちょっと待ってろ。延長しますか?」

「時間がある時に。」

「かしこまりました。」


キラキラした目でノーネームを見ている活発系美少女はノーネームを店長と呼び始めたのだ。まだ店長になったつもりはねぇと言っていても店長と名乗ってる時点で店長である。


「ではご機嫌。」

「あ、これおまけでどうぞ。」

「こ、これは?!」


チラシを渡すと大切そうに抱きしめるリリナ。天にも登りそうな気持ちになるのも仕方ないというものだ。何故ならばそのチラシにはシロちゃんがよろしくお願いしますという看板を持ったデフォルメされたチラシだったからだ。


「宣伝チラシです。」

「必ず来ますわ!」


そう言い残しリリナは走っていったのだった。アリスや護衛たちはリリナ様ー!と言いながらついて行くしかない程に。さて活発系美少女こと元女冒険者と名乗る女性はノーネームに抱きついていた鼻水を垂らしながら。


「ぐずっ。」

「泣くな泣くな。あースキル。小動物ってなんだ。」


ぴこんッと音が鳴る。返事が来たようだ。小動物とは猫や犬とは異なる小さな生き物のこと。このスキルもまた姉妹スキルのような存在なので助けてやってほしいという一文と共に。


「いぬってのもいるのか…いつか会いそうだな。」

「小動物…ねこといぬは分かりませんが店長が言うのならば姉妹スキルというやつなんですね!」

「…協力スキル化?」


とある項目が出てきた協力スキルへと進化させますかという一文に迷いなくYESと選択肢を選んだ。すると光り輝き、スキルが進化したのだ。


〜協力スキル【動物カフェ】へと進化しました。〜

「協力スキル…?」


上はないはずなのにカタンッと上から聞こえたのでノーネームは上へ行くことに。


「店長待ってくださいー!」

「つーかお前名前は。」

「ヒナコです!」

「ヒナコ。武器は出すな。泥棒の可能性は低い。」


だとするならばないはずの二階から音がしないはずだと勘づいたノーネームはヒナコと共に外に出る。すると2階があった。


「二階?!」

「二階建?!」


驚愕するべきは二階へと続く階段があること。謎の乗り物が隣にあった。現代社会ではエレベーターと呼ぶものだ。


「エレベーターって書いてあるな。」

「へー、乗ってみましょう!」

「ウキウキすんな…したくなる気持ちはわかるが。」


早速乗って上へ上がると扉があった。小動物カフェと書かれた扉である。恐る恐る開けると細い何かが登っていた。


「わー!危ないですよ!」

「?」

「…ふぇれっと?」


小動物の分類に入るというイタチ科フェレットが空っぽの商品棚に登っていたのだ。危ないよーとヒナコがフェレットをなでなでしていた。ブスーッという顔をしているフェレットはヒナコの肩に乗ろうとしていたが…


「元気だなー…」

「のほほんとするな。」

「可愛くてつい!」


ちなみにフェレットは肉食動物である。他の小動物との相性がいいと聞かれると返答しづらい動物である。


「んー…名前付けないと…サクラ!」

「♪」

「いやそれはいいんだが…この建物が合体したことについて何か言いたいことはねぇのかよ。」

「ないです!店長が管理して下さるのならば安心出来ますので!」

「よくねぇよ!」

「ジーッ。」

「何か食べたいの?」

〜サクラちゃんはお腹がすいてるようです。フェレット専用のドライフードがあるので餌皿に移して食べさせてください。〜

「だっそうだ。」

「サクラご飯だよー。」

「♪」


ガツガツと食べ始めるサクラ、何か画面を見ている店長ノーネーム。その画面とは小動物が閲覧出来る画面である。


「文鳥、ハリネズミ、ハムスター、フクロモモンガ、ミーヤキャット、うさぎ…全部可愛いが捕食されそうだな。シロたちを上に行かないようにしねぇとな。」

「店長…サクラ達のためにありがとうございます!」

「いやそれはいいんだがお前泊まるところは?」

「ないです!」

「だと思ったここに泊まれ。」

「流石は店長!」

「そういうのはやめろ。」


小動物カフェが誕生した瞬間であった。のちにこの建物は動物カフェビルと呼ばれるようになるのだがそれは今は誰も知らない。

可愛いですよねフェレット!

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