表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/112

第65話 誉の会「淫」 5月21日


 風里は俺をひっかき、そのままベッドに突き飛ばす。


「ま、仮にも慰める会と銘打っているわけだから罵倒とひっかきだけだと表題詐欺ね。お酌ぐらいしてあげるからそこに座っておきなさい」


 あまり癒しを感じない口調で言いながら猫風里は俺をベッドに座らせる。


「それじゃあ私はこっちに」

「わ、私も」


 そして右隣に晴香が座り、左隣には奈津美が座る。


「はい誉、どーぞ」

「おう悪いな」


 晴香がコップにコーラを注いでくれる。


「わ、私もどうぞ」

「はむっと」


 そして奈津美の差し出すポッキーを齧る。


「まったく。遊んでばかりで勉強は大丈夫なのかしら?」

「ははは、耳が痛い」

   

 風里は温めたおしぼりを差し出してから椅子に座って足を組む。

なんだかんだで一番雰囲気あるな。

 

「今の状況いかがわしいお店みたいだよね」


 晴香が胸元を気にしながら苦笑する。


「そりゃバニーなんか着てたらなぁ」


 バニーガールが隣に座って酌をしてる時点で大人のお店の匂いしか感じない。

もちろん行ったことはないが。


「そんなのどこで買ったんだ?」


「新都のジョークグッズ屋。あの店初めて入ったけど変な衣装いっぱいあって面白かったよ。頭に斧刺さったゾンビのコスとかもあってさ。3人で着て驚かせようーとかも考えたんだけど……スケベ誉はこっちの方が喜ぶかなーってね」


 そりゃよかった。

3人がゾンビで出てきたらその場で卒倒したかもしれない。 


 俺は晴香の肌の出た肩を抱いて引き寄せる。


「もっとこっちへ来い。俺は客だぞ、ゲへへへ」

「もーお客さんやめてくださいよー。なんて、ふふ」


 俺と晴香はセクハラ客ごっこをして笑う。


 実際、晴香バニーが店にいたら争奪戦は必至だろうな。

怒られるので自重しているがバニー衣装の谷間と尻の張りやばいぞこれ。


「おーい自重できてませんよー。手がお尻撫でてますよー」


 おっといけない体が勝手に。



「あ、あの。私はどうですか!? 私もやっぱりいかがわしいお店みたいな感じに……」


 奈津美がもふっと体を預けてくる。


「お前の衣装はちょっと違うなぁ」


 夜のお店で全身着ぐるみにお目にかかることはないだろう。


 恰好は間抜けだが顔は可愛らしく胸の盛り上がりもはっきりわかるから……。


「売り出し中のグラドルが変な仕事とってきた感がある」


 奈津美の頭を撫でる。

晴香の衣装はセクシー過ぎて触るイコールエロになってしまうが奈津美のはマスコット的に可愛いのでいくら触ってもいかがわしい雰囲気にならない。


「えっと……胸ばっかり撫で回されるとその限りでもない……です。お、お尻も掴まれると……」


 ふむ、体が勝手に。



「息をするようにセクハラをするわね貴方」 

    

 椅子に座って足を組む猫耳風里は『仕事で仕方なくやっている』感が半端ないが、それも含めてちょっと興奮する。


「先に言っておくけれど、私のお尻を触ったらまたひっかくから」


「いやいや、さすがに風里の尻は無理だ」


 即座に否定すると風里は少しムッとした顔をする。


「あらそれは安心ね。まあ晴香の大きなお尻に比べたら私の――」


「いやそうじゃなくてだな」


 風里の尻尾は明らかにスカートの下から伸びている。

となればやはり大変な場所で固定されていることになる。


「尻のあれだ……プラグ的なものを奥に押し込むとかその……セクハラなんて範囲じゃないだろ?」

「……」


 言い終わる前にまたひっかかれた。


「下着の上に尻尾のついたパンツを履いているのよ。これで満足したかしら?」

 

「綺麗な足と小さくて可愛いお尻だな――って蹴るなって! 飲み物こぼれるって!」


 風里の連続キックをガードしようとした拍子に奈津美に腕が当たってしまった。


「あうっ」


 もちろん怪我をするような勢いではなかったが、鈍臭いところのある奈津美はそのままベッドに倒れてしまう。


 しかもその場所は洗濯後もほんのりと残る赤いシミの真上だった。


「ひうぅぅぅ!?」


 素っ頓狂な悲鳴とともに奈津美は飛びあがり、腕と足をバタバタさせながら真っ赤になって俺に抱きつく。


「アハハ奈津美おおげさだよ。ベッドの上に倒れたぐらいでそんな悲鳴……あれ? 誉のベッド何か変なシミついてるよ? ケチャップかなにかこぼしちゃったかなぁ」


 晴香が慌てて濡れタオルで拭き取ろうとする。

だが取れるはずがない。


「あー全然取れないや。でもこれ何のシミだろ? ケチャップじゃないしコーラでも……」


「ひぅぅぅ! はうぅぅ!」


 首を傾げる晴香と湯気があがるほど真っ赤になる奈津美。


「そんなことよりエリマキトカゲの話をしようぜ」


 俺がなんとか話を逸らそうとした時、風里がズイと割り込んだ。


「三藤さん。これは貴方がつけたシミよね」

「ひゃわっ!」


 跳ね上がる奈津美と良くわかっていない晴香。

風里は俺を睨みながら続ける。


「正確には――貴方がこのベッドの上で、双見君の下になってつけたシミね?」

 

 晴香がハッとするのと俺と奈津美が逃げ出すのは同時だった。


 

 まさに一瞬の攻防。

俺は鮮やかなスタートダッシュで晴香の脇を抜けて部屋を飛び出し、牛奈津美は何もない絨毯の上でこけて風里に取り押さえられた。


「逃がすかっ!」


 だが意表を突かれながら晴香の動きは早い。

ベッドから立ち上がるなり一瞬で最高速まで加速する。

こいつが体育の短距離でインターハイレベルのタイムを出していたことを思い出す。

  

「だが負けられない」


 俺は怪我の恐れのある階段を避け、急角度で旋回しながら廊下を走る。


 残る選択肢は2つ。

紬の部屋と新の部屋……紬の部屋は先ほど盛大に荷崩れを起こす音が聞こえた。

ここで部屋に入ると俺がやったことにされかねないので新の部屋しかない。


 ドアのグリップを握り、回転させ、そのまま飛び込む。

その3つの動作を同時に行い、凄まじい速度で迫るバニーに先んじて部屋に飛び込む。

  

 俺を捕まえようと伸ばされた晴香の手がギリギリ数ミリで空を切る――。



  

「まあ飛び込んだところで逃げ道ないんだが」


「逃げるな淫行の誉――!!」


 ドアが開いて晴香が飛び込んでくる。


 拍子に本棚の上から何かが落ちた。


『長身美脚バニーがスケベなご奉仕』


 新のエロ本のようだ。

本棚の上とはまた安直な場所に隠したもんだ。

しかも強くドアを開けたぐらいで落ちてくるなんてほぼノーガード戦法じゃないか。


「え、えっと……」


 エロ本とバニーが被って気まずそうにする晴香。


 俺はエロ本ですごいことをされているモデルと晴香を見比べて頷く。


「晴香の圧勝だな。顔もスタイルもレベルが違う」


「も、もうーエッチな本と比べられてもうれしくないよぉ。エヘ」


 照れ始めたバニー晴香の頭を撫でてその横を通り抜ける。


 そして廊下に出たところで風里に取り押さえられた。

だめだったか無念。


 せめて床に落ちたエロ本はちゃんと机の上に置いておいてやろう。




 さて床に座った俺を女性3人が取り囲む。


 既にヤッたヤらないの尋問はない。

奈津美がナニからナニまで吐いたからだ。


 ずいと晴香が進み出る。

 

「私は誉の彼女じゃないし誰とエッチしようと文句を言う権利はありません……が! 腹は立ちます!」


 もちろん理解できる。

俺だって晴香が他の男に抱かれるのを止める権利はないが、それでも嫉妬するし止めようとする。


「故にお仕置きします! いいよね!」


 ここで受けるのが男というもの。


「おうとも。いくらでも来い!」


 俺は仰向けになって目を閉じる。

 

 だがいつになってもお仕置きが来ない。


「来ないの?」

「堂々と言われるとやりにくい……」


 このままなぁなぁ決着になるのかなと期待してみたが……ダメだったようだ。


「晴香は優しすぎるわね。浮気男には――こうよ」

「ぐえっ!」


 腹に強烈な衝撃――風里の足が鳩尾に食い込む。

 

「この浮気男め……女がどれだけの覚悟で体を許しているのかも知らずに」


 腹から胸を踏みまくられる。 


「せめて浮気するならバレないようにしなさいよ!」


「ま、苺子……?」


 風里の足は次第に速く激しくなり、晴香まで困惑し始めた。


「なにが妹、なにが従妹! どれだけ親族が多いのよ!」


「おい待て。何の話――ぐわっ!」


 風里の足が股間を踏みつけ、俺の体が跳ね上がる。


「か、風里さんどうしちゃったんですか?」

「昔の男と被っちゃったみたい……」


 抱き合って震える晴香と奈津美を風里が睨んだ。


「貴女達も何をしているの。さあ早く踏みなさい!」


 風里の勢いに負け、晴香と奈津美の足が伸びてくる。


 奈津美はどちらかと言うと俺の共犯だと思うんだが踏むんだな。


 俺は仰向けのまま3本の足に胸から股間までを踏みまくられる。


「こ、こんな踏んじゃっていいのかな?」


「かわいそうです……」


 晴香と奈津美は遠慮がちだが風里だけはガチもガチだ。


「見ていなさい……袋のここを……こう!」


「がぁぁ!!」


 大変なところを踏まれて俺の体が跳ね上がる。


「ちょっと苺子! いくらなんでもそれは酷いよ!」

「そうですよぉ。誉さんが怪我しちゃう……」


 風里以外の2人が俺を抱きおこす。


「私はちょっと嫉妬しちゃっただけで誉を傷つけるつもりなんてないから」


 晴香が風里から俺を庇うように抱き寄せる。


「わ、私も良く考えたら誉さんを責められる立場じゃないと思うんです」


 奈津美は本当にその通りだ。


 だが俺はそんな2人に向けて首を振る。


「いや、いいんだ」


「「でも……」」


 俺はにこやかに笑って言い放つ。


「悪くないんだよ」


「「え?」」


 風里の足が再び俺の急所を踏みつけて体が仰け反る。


「――案外に悪くない。むしろちょっと気持ちいい」


 沈黙の中、風里が俺を踏みつける音だけが部屋に響く。


「誉はどこまでスケベなの! 女の子の足なら何されてもいいの!」


「踏まれて喜ぶなんて変態さんですー!」


 2人は完全に吹っ切れたようで風里と同じように俺を踏んで踏んで踏みまくる。

それはもう顔から腹から体中だ。


 とはいえ風里はその中でも頭一つ抜けている。

なにかいけないスイッチが入ってしまったようで、荒い息を漏らして舌なめずりしながら容赦なく踏んでくる。そして俺が苦悶の声をあげる度に口角が僅かに吊り上がる。


 普段の真面目な印象はどこへやら、前に見たお姉さんと同じ肉食獣の雰囲気を纏っている。

風里にはSの血が流れているのだ。



 


 ふと俺の耳が聞き覚えのある振動をキャッチした。


『おお、見知らぬ靴! フフフ来てる来てる。どんな子かなー』


 聞き覚えのある楽しそうな声。


『駅でちゅーしてたあの子だろうなぁ。ちょっと怖そうだったけどホマ君の彼女ちゃんならきっといい子だよね!』


 とてもとても馴染みのある小型で軽量な何かが階段を駆け上がってくるような……。

 

 ドカンとノックも無しに扉が開く。


「ホマ君の彼女ちゃんいらっしゃーい! チューしてたらごめんねー! 差し入れ――」


 小型軽量な紬が部屋に飛び込み、石のように固まった。

俺を踏んでいた3人も音を立てて固まる。


 状況を整理しよう。


 まず紬がいつもより早く帰って来た理由、これは明白だ。

奈津美とのデートを邪魔されないよう来るのは金曜日と誤認させたから覗きに来たのだ。


 そして紬は何故固まったのか、これも明白だ。

弟の自宅デートを覗こうと飛び込んだら、可愛い弟は床に横たわり、恍惚の表情で女性3人に顔や股間を踏まれていた。しかもその女性というのがバニーガール、牛、猫耳の3人ときた。


「どうしようもないだろこれ」


 紬は今そこで買ってきたのが丸出しのポテチとコーラを突き出したまま――。


「ぶくぶくぶく」


 泡を噴いてひっくり返ったのだった。



「そ、そろそろお開きにしようか」


「そ、そうですね」


「ええ。ちょっと調子に乗り過ぎたわね」


「風里は本当にな」


 泡を噴いて気絶した紬を見て我に返ったのか晴香達はすっくと立ちあがる。


「それじゃあ私達着替えるから妹さん介抱してあげなよ」


「う、うん。まだちっちゃいのにショッキングなところ見せちゃったね」  


「フォローは兄の仕事よ。なんとかなさい」


「うちの紬を気遣ってくれてありがとう」


 誰も姉と思っていないのはご愛敬だ。

4つも歳上なのに。




――夜。


「いやあ最後はメチャクチャになったが楽しかったな」


 本当は最後もとても楽しかったがあんまり考えると癖になりそうなので自重しておく。


 泡を噴いていた紬も晩飯食べていたし、さっきまで自室のクローゼットをガサガサ漁る音も聞こえていたから大丈夫だろう。

 


 そこで携帯がポンと音を立てた。

さきほどまで全員トークで今日の話をしていて話題は出尽くした感があったが別件だろうか。


『えっと5回……です』


 奈津美のトークだ。

前の会話と繋がりがないし唐突で意味がわからないぞ。


『えっいきなり5回も!? うわぁ』


『やはり外道ね 自分が気持ち良く吐き出すことしか考えていないのよあの男』


 続いて晴香と風里のトークも続くがやはり脈絡が無くて意味がわからない。

 

「まさか部屋を間違えている? あぁ奈津美から間違えたんだな」


 今まで女子だけの部屋で会話していたが、奈津美がなにかのきっかけで間違えて5人全員の会話に送ってしまい、そこから全員で間違っているのだ。

  

 いかにも奈津美がやりそうだと笑ってしまう。


「晴香はともかく風里は気付きそうなものなのに」


 時計を見ると時刻はもう11時半、眠たくて判断力が落ちているのかもしれない。

どうせなのでこのまま見ていよう。

しばらく見てから陽助のアホ画像でも張りながら乱入して笑ってやろう。


『というか奈津美もそのまましちゃったの?』


『はい 初めてはやっぱり体温をそのまま感じたくてお願いしました』


 そのままとはなんだろう。体温ってなんだ?


『貴女達バカじゃないの そんな高リスクな……いえ三藤さんが未経験なのをいいことに好き放題強要する邪悪なスケベ男が問題ね もっと睾丸に体重をかけてやれば良かったわ』


 なんのことかわからないがけしからん邪悪なスケベ男の話なのだろうか。


『それで姿勢はどんな感じだったの?』

 

『興味津々ね晴香」


 姿勢……やっぱりわからんな。


『最初は仰向けだったんですけど 怖がったり痛がったりドタバタして結局最後はうつ伏せでした』


『えーーー!! はじめてなのに後ろからなの!?』


 文字なのに晴香の驚く声が聞こえてくるようだ。


 そしてトーク内容に心当たりが出て来たのだが。

奈津美はなんてことを公開しているんだ。

女子同士の会話ってこんなことまで言うのかよ。


『はい ちょうど顔が枕に埋まってしまって息も苦しくて』


『あんのクソ外道 爪先立ちで乗ってやるべきだったかしら』


 もう話している内容確定じゃないか。

この内容じゃ乱入なんてできないぞ。


『でも枕から匂いがして全身包まれてるみたいで ポワポワって』


『匂いは少しわかるかも 体育の後とか近づくと漂ってきて 女の本能? みたいなのがチリチリするよね』


『気のせいよ 三藤さんのはただの酸欠 漂っているのは加齢臭ね』


「酸欠ってどんな押し付け方だよ。それに俺まだ15だぞ……加齢臭なんかしねえよ」


 してないよな?

新か紬にでも確かめて貰おう。


『後は中学の時の制服を着て先輩って呼ぶとすごく喜んで優しくなってくれて』

『うわぁ変態だ』


「待て奈津美、おい」


『体操服を着てコーチやめてくださいっていうと急に荒々しくなって』

『うわぁ変質者ね』


「どこまでいく奈津美。止まれ」


 止めたいがここで乱入したら家まで押しかけてくるかもしれない。

  

『それよりも一番聞きたいのは臨戦時の大きさと形よ 晴香の言ったままだとほとんど怪物になってしまって信憑性がないの』


『本当だって! ネットで見た外人の画像なんかと比べても全然すごいんだって!』


『ええと 緊張しててあんまりじっくり見た訳じゃなくて ただ一言で言うと「鬼」ですね』


『マジか』


「あいつら本当に……」


 思わず頭を抱えてしまう。

風里の口調も怪しくなってきている。


『すごく痛くて苦しかったのに 気持ち良くなってくれてるんだと思うと耐えらえて』


『あーうん わかるよ』

 

『女の愚かなところよね でもわからないではないわ』


『なぁ』


 唐突に3人以外のトークが紛れ込んだ。陽助だ。


『女の子同士のトーク覗くの悪いと思ったんだけど誰も気づかないから言うわ ここいつもの5人部屋だぞ』


『dl:」l』 

『故まdk!!』

『おmらふた海みttのk』


 陽助の指摘から僅か10秒でこの反応だ。


 会話ログが一気に消えていく。

俺は寝ていたってことにしようか。


『言いにくいけど多分誉のやつ張り付いて見てるぞ あいつこういうの逃さないから』


『張り付いてねえよ』


「しまった反射的に打ち込んじまった」


 1分も置かず3人からの凄まじいトークの嵐が俺を襲う。


『バカ誉! のぞき見なんて最低!』

『気付いてたなら教えてくださいよぉ ひどいです!』

『死ね』


『すまんすまんつい興味があって あと風里は剛速球やめろ お前の興味あるでかいの張るぞ』


『張って見なさい そのまま学校の掲示板に転載してあげるから』


 風里らしいと笑った時、風里から個人トークの通知が出る。

 

『送りたければこっちに送りなさい』


「……」



 ともかく今日は楽しかった。

心もたっぷり癒された。

これで『今日』もまた頑張れるはずだ。


「無事済んだら勉強もがっつりしないとな。テストまで全然時間がない――」


 また通知が来る。

まだ何かあるのかと画面を開くと秋那さんからだ。


「もう連絡はないと思っていたのに」


 疑問が2割嬉しさ8割で開く。


 内容を理解すると同時に俺は鼻息荒く前屈みになるのだった。

勉強は明後日からだな。


主人公 双見誉 市立両河高校一年生 M

人間関係

家族 父母 紬「姉 卒倒」新「弟」

友人 那瀬川 晴香#21「羞恥」三藤 奈津美#5「羞恥」風里 苺子「S」江崎陽助「友人」高野 陽花里#1「浮気相手」

中立 元村ヨシオ「餃子」上月 秋那「お誘い」

敵対 キョウコ ユウカ「復帰間近」タカ君「浮気相手の彼氏」

経験値88



ちょっと裏までいけませんでしたので次回です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 全員ゾンビコスだったらそのまま物理的な意味で躊躇なく襲ってたんですかねぇ。。。 間違えて笑
[一言] この作品で一番メンタル面をボロボロにされているのは紬じゃないでしょうか。
[良い点] 「そんなことよりエリマキトカゲの話をしようぜ」 『長身美脚バニーがスケベなご奉仕』 「ぶくぶくぶく」 『送りたければこっちに送りなさい』 今話キレッキレでしたね 拝読しててずっと笑…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ