姉はやっぱり怖いんだ
「メトロポリタンドロッパー!!」
「ぐあああああああああああっっっっっっ!!!!!」
腹部に激痛。呼吸困難に陥った僕の視界には狂喜染みた鬼気なる表情の姉さんが僕の腹に全体重+殺気を含んだエルボードロップを綺麗に決めていた。
「ね、ねぇさんっ!?」
「わしの飯はどこじゃじゃッじゃじゃじゃーーーーーーーーーーハート」
「ハートって、ぐおおおおおおおお」
語尾をかわいらしく纏めるもそんななまやさしいもんではなくて、姉さんは僕の頭を鷲掴みにする。
「メシは?」
「ただいま、おつくりしますからおはなしくださいませお姉さま」
「んぁ?」
「こ、こわいこわいこわいこわいこわいからっ! 僕はわるーございました! だからはなして、ヘルプミー!!」
「電光石火で作れ。五秒で」
「いや、無理だから!」
「んぁぁぁぁぁあっぁぁぁぁ!?」
「ひぃ! わかりました作ります!」
姉さんの脅威稀なる握力から解放された僕の頭には急速に血が回り始め、ハイっぽくなる。その感覚にちょっと酔いしれながらも急いでゴハンの準備に取り掛かる。
「超豪華、野菜炒めの乾燥海老添え麺の出来上がり!」
日○、シーフードカップラーメンを別の器に入れ替えて生卵をこしらえる。
「どうぞ、お姉さま」
半分死んで、半分赤い目をしている姉さんはものの見事にソレを食べ終えて、寝てしまう。
「一体、なんだったんだ………?」
時計を確認すると、朝の三時だった……。
「ちょっ、なにこの微妙な時間帯!!??」
こうしていつもの軌道に乗り出すシンの日常だったとさ。ちゃんちゃん
実際、姉がいると弟的立場って弱いですよね。大人な女はおそるべす。シン、共に闘おう。




