プレゼント、中身??
長らくのおもたーい沈黙の後、ユイちゃんは本当にお嬢さん気質なのかな? と思わせるような発言をする。それとも、黒いだけなのか……。
「マリの誕生日が昨日だったということは知っていますよ」
「「!?」」
僕とカイは衝撃の発言に、ユイちゃんへと首を向ける。
『知ってたんかいっ!!』
と、心の中で僕とカイはハモってしまう。
「え? じゃあ、なんでっ」
「それはですね……」
マリの当然の疑問にユイちゃんは悪戯気な笑みを浮かべながら、マリの肩に手を乗せる。
「私達の誕生会を他の人に邪魔されたくなかったからです」
『なんなんだ、このうまい切り交わし方はっ!? というか、最初っからこういうことだったのかっ??』
語調は違っても、僕とカイの心は以心伝心状態……。
「ユ、ユイっ……!!」
がばっと、席から立ち上がって、マリはユイに抱きつく。女の子の友情なのかな? こういうのって。まあ、男の僕達は見守るだけだよね。
「はいはい、マリ。それでは始めましょうか。プレゼントを開けていただけますか?」
「うんっ!」
何気に普段の数倍元気なマリになっちゃったけど、誕生会だし、良いよね。
僕とカイもユイちゃんに倣って席に座る。僕がいまだに疑問符を浮かべていたユイちゃんが用意したプレゼントの箱へと意識が集中されていく。
『なにがはいってるんだろう??』
マリは段々とプレゼントのリボンを外し、包みを外していく。なんとも、彩色施された箱が出てきて、そのふたをマリが開ける。
「っ!!??」
コンマ何秒だったんだろう……。マリは蓋を開けて、目を丸くし、僕をすごい表情で見つめ、すぐさま箱の中へと視線を戻し、勢い良くふたを閉める。
「「?」」
僕とカイは当然の反応を示す。
「どうしたん……」
「何も聞くなーっ!!」
カイがマリに話し終える前に、近くにあったフォークをマリが投げてそれがカイの頬を掠める。
「っ!!」
硬直するカイ。僕も恐ろしくなって口を紡ぐ。
頬を、いや、顔全体を赤く、真っ赤にしたマリは震えながらユイちゃんのほうに振り向く。
「ユーイ〜っ……」
「あら、気に召しませんでしたか? だったら、お返し……」
「い、いや、それは、ないっ! ないけどっ! ないけれどもっ!!」
一体、あの箱には何が入ってるんだろう。
「この二日間、私は必死になり集めました。愛、ですよね」
「う、うぅぅ……」
ゆっくりと、マリはテーブルの下へと椅子から滑り落ちるように沈んでいく。
とんだこんなで始まった誕生会の、これはほんの序曲でしかなかった。
そして、箱の中身の正体とともに、僕は真実を発見する? かもしれない? って、何、この含みある終わり方……?
始まってまいりました、誕生会。かなり分割すると思います。その後フリートークに入っていけたらなーなんて思ってますのでw
あ、あとプレゼントの中身ですが、それは次話、明らかに? それとももっと後かも・・・




