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死後世界触手譚  作者: 青風
猫村
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第20話     無傷で救出 と 重傷に治癒

「こ、殺さないでください・・・」

「おい、俺に治癒魔法をかけろ」


そういうとスケルトンは俺に魔法をかける。


『魔法:治癒を解析完了、獲得しました』


アイがそう言った後俺はスケルトンを食った。

ボスの所に戻りボスを足から順番に食っていく

腰辺りまで食った時にサイクロプスは目を覚ます。


「ぐあああああああ・・・た、助けてくれ」


無視して食う。

分解しせっせとアイが解析する。

ちなみに手を使われると面倒なので肩口辺りに角付き触手を巻きつけて刺し常に電気を流している。


「なっ何故だ!お前もモンスターだろう!人殺しだろう!」


前世が人殺しだったからと人殺しをしなきゃいけないのか?

同じ事を過ちを繰り返すのバカは要らないだろ。

そう思いつつも食っているので喋れない。

どんどん取り込んでいく。

胸まで取り込み一気に取り込もうと口を開く。


「助けてくれ・・・そんな・・・俺は騙さ・・・」


それがサイクロプスの最後の言葉だった。

そんな様子を洞窟から出られずまだ奥の方に残っていたモンスターたちが見て慌てて外に行こうとする。

でも行ける訳がない。

ネコ達が入り口に居て出る事ができない。

だって、俺がムズに陣を組んで一人も逃すなと命令してあるから。

俺の仲間に手を出しておいて逃がすわけ無いだろ?

ライカンスロープ、ゴブリン、オーク次々と食っていく。

中には何をどうとち狂ったのか


「おい、あんた!あんたが次の俺達のボスになってくれ!」


なんて馬鹿なことをいうやつもいる。食ったけど。

スキルやらなんやらを色々取得しているがそんなの今は関係ない。

後ろからついてくるコウはただ見ていた。

何の表情もなくただ俺を見ながら歩いていた。

たまにコウを狙ってモンスターが襲ってきたがそれを返り討ちにし俺がそれを触手で拾ってきて食う。

俺の歩いた後には1人も居なかった。殺された死体すらも無かった。

2時間かけて全てのモンスターを食った。

進化したからなのか消化がだいぶ早くなっていたな。


「に、兄ちゃん、本当に食ってたのか・・・」


ムズがそう言って前に出てきた。

前線で耐えてくれてた兵からすると1人また1人と減っていくモンスターに戦慄を覚えたらしい。


「うん、食ってたよ?1人も生かす気無かったし。さて、それよりも皆を助けようか。」

「そ、そうだね・・・」


何か納得行ってないムズを他所に来るまでに集めておいた鍵を皆に渡し扉を開けていく。


「よっ!大丈夫だったか?」


と開けてみたらただの倉庫だった。

ちょっと恥ずかしい。


気を取り直してその隣を開ける。と人質にされてた子らが居た。


「よっ!大丈夫だったか?」


さっきのは無かった事にした。

中で泣きはらした目をした女の子達は怯えながら俺を見て「あれ?」という顔をする。

そこに横から体当たりを食らう。


「にょろにょろのひと~!」

「おっと?モモか。大丈夫だったか?」

「だいじょうぶ・・・だったもん・・・ふぇえ~ん」


そう言って泣き出す。安心して気が緩んだのだろう。

他の子らにも


「誰も怪我は無いな?何もされてないな?」

「はい、大丈夫です」


と返事をする面々。よかった。

傷者にされてたら100回殺しても足りない所だ。

そう思いながらモモの頭を撫でる。


「よし、んじゃ帰ろうか」


そう言って外に置いてあった馬車に皆を乗せる。

馬車は2台ありもう片方には鉄製品やら使えそうな物をのせる。

最初モモが泣きながら力いっぱい俺を抱きしめていたので何度かつぶれそうになった。

モモが泣き止むまでは我慢したが泣き止んでからも離れようとしないので妥協案と言う事で触手を握らせて俺はモモの頭に乗っかる事にした。

多分村まで抱きしめられていたなら俺の体がひょうたん型になっていただろう。

村に戻るとクワを持ったダンが駆けてきた。そのクワで殴りこみかけるつもりだったのか?


「パパ~~~~!」

「モモ!よかった・・・」


クワを投げ捨てモモを抱きしめるダン。

感動の親子の再会は良いのだが、頭に触手を乗せた娘を抱きしめながら泣くのはどうなんだろうか?

モモから解放されダンや助けた家族からお礼を言われ「いいよいいよ」と返しつつコウと長老の所に行く。


「長老、多分全員だと思うが確認しておいてくれ。」

「ありがとうございますセン殿・・・なんとお礼を言っていいか・・・」

「仲間だろ?気にするな」

「それより復興の目処は立ってるのか?」

「全然ですまだこれから会議をする所でして」

「いっそこっちに引っ越して来ればどうだ?」

「判りました皆に聞いてみます」

「それと、ジーたちは何処だ?」

「怪我人は全員集会場の方に居ます」

「ところで、モンスター共はどうなったのでしょうか?また攻めてこられたら・・・」

「あぁ、それは心配するな。もう同じ奴らが攻めてくる事は無い。」


その一言で察したのか「わかりました」と頷く。

俺はコウに連れられ集会場へ行くと怪我人が結構な数居たので順番に覚えたての治癒魔法を使い治していく。

最初は時間が掛かってたものが10人も治す頃には早くなってきていた。

(熟練度的な物があるのかもしれないな)そう思いながら治す。

7割くらいの人を直した時に視界がぼやけ始めた。

あぁ、そう言えば俺の魔力で外の景色を見てるんだっけか・・・


(アイ、俺の魔力量残りどのくらいだ?)

『2割と言った所です』

(そろそろ一旦休憩した方がいいな)

『YES:マスター』


残った怪我人にまた明日やるからと声をかけジーの所にいく。

ジーの容態はかなり酷く手足が折れ包帯だらけになっていた。

治癒魔法をかけると一気に視界が悪くなった。

それでも魔法をかけ続けると意識を失った。

気づくと俺はベッドに寝かされていた。

コウが横で俺の触手を握っていた。

視界もしっかりしていたので俺がもぞもぞと起きようとするとコウが俺に気づいた。


「大丈夫ですか?」

「あぁ。俺はどの位寝ていたんだ?」

「16時間ほどでしょうか」

「そうか、迷惑をかけたな」

「本当ですよ。いきなり気絶するんですもん・・・もう少し自分を大切にしてくださいね?」

「善処する」

「どうして倒れるまで魔法を使ったんですか?」

「ちょっと気になる事があってな、そうだ、ジーは目を覚ましたか?」

「はい、センさんが倒れた後目を覚ましました」

「そうか、じゃぁおれをジーの所まで連れて行ってくれ」


コウに抱きかかえられジーの所に向う

ジーは幸いにも起きていた。


「ジー聞きたい事がある」


入ると同時にジーに問いかける。


「昨日はありがとうございました」

「うん、まぁそれはいい」

「それでなんでしょうか?答えられる事なら何でも」

「お前、誰にやられた?」


半ば確信を持ってジーに聞いた。


「サイクロプスですね」

「それだけか?」

「いえ、最終的にはサイクロプスですがデーモンのような奴の魔法でかなり追い詰められました」

「やはりそうか」

「どう言う事ですか?」


コウが聞いてくる。


「奴らを唆した奴が居たかも知れんと思ってな」

「え?」

「実際、奴らのアジトにそのデーモンは居なかった」

「なんですって!」


ジーが起き上がろうとするが起き上がれなかった。

所詮は治癒魔法だしな。

おかしいとは思っていたんだ。

あのサイクロプス程度にムズと同じくらい強いジーが負けるとも思えなかったからだ。

それに魔法と使ってきた奴が居たというのに俺らがあの洞窟で戦ってる最中魔法らしき物は飛んでこなかったのも引っかかっていた。

何かきな臭いな・・・そう思わざるを得ない。



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