何か、お礼をさせてください!
敵とのエンカウントは、ご都合主義な感じですが運が良かっただけですし、衛兵達も頑張っているからです。
シャナside
「シン殿に褒めて貰う為に頑張るであります!」
領主であるセラリアからの通知が、行き届いていて人々が居ないでありますな。
そして、同じく領主セラリアからの通知で衛兵が巡回しているであります。
「この辺りは大丈夫で……!」
衛兵達が倒れているであります!
「大丈夫でありますか?」
「……ぅ」
生きていて、良かったであります。
「小治癒」
「……う。貴女は?」
「冒険者のシャナであります。何が有ったのでありますか?」
「背中に剣を背負う冒険者が居て、理由を聞こうと声を掛けたら……」
「その後の記憶が無いのでありますな」
「ああ」
どうやら、シン殿の万が一の危惧は当たったみたいでありますな。
衛兵達と分かれ歩いていると、悲鳴が聞こえたであります!
……駆け付けると、宝飾店から略奪をしている女冒険者が居たであります。
「何をしているでありますか?」
「見て分からないの? この都市が壊滅する前に、宝飾品を保護してんのよ」
「略奪にしか見えないでありますが?」
「……分かんないかなぁ?」
「何がでありますか?」
「この私の美しさを示す為には、幾つ宝飾品を集めても全く足りないのよ。
だから、こういう時に保護を兼ねて集めている訳よ。……分かったかしら?」
「……全く、分からないでありますな。
そもそも、自身の事を美しいと自称しているでありますが、それ程では無いであります!」
「……な!?」
「色々と屁理屈を捏ねているでありますが、結局は略奪行為をしている犯罪者であります!」
「私の美貌が分からないなんて、可哀想な小娘ね。 ……良いわ。 今直ぐに私の美貌を分からせてあげるわ」
そう言って女犯罪者は、背中の剣を抜いたであります。
「剣を抜いたであります!」
「それがどうしたのよ? 怖くて気が狂ったのかしら?」
「完全な殺人示唆行為を確認したであります!
因って、制圧するであります!」
「……ふ、巫山戯んじゃないわよ!」
「火矢」
「……は! 高が火矢ですって!」
「……100連であります!」
「……く」
「行くであります!」
「……ち、ちくしょう!」
おお!
結構、頑張っているでありますな。
しかし、この火矢100連は、此処からであります!
「……ハァハァ。 多少は喰らっちまったけど弾いてやったわ!
流石に打ち止めかしら?」
「……確かに、これ以上は打てないであります」
「……ほほ。それな……」
「しかし、まだ攻撃が終わったとは言っていないであります!」
「……へ?」
女犯罪者が周りを見ると、弾いた火矢が、まだ中空に浮いたままになっている事に気付いたであります。
「……な!?」
「喰らうであります! 罪科火矢!」
「……ぐっ……ぎぁ……が……ちょ……待っ……」
全身が焼けているであります。
「水球」
パシャ!
「……救けられた?」
「違うであります! 殺すとシン殿に怒られてしまうからであります!」
「……」
「でも……」
「何をするつもり? ……その左手に煌々と輝く赤い光は!?」
「女犯罪者だと判断した場合は、シン殿に顔の半分は焼く様に言われているであります!」
「……へ? ……嫌! ……待って! ……お願い!」
「ダメであります!」
「お願……ぎ、ぎゃあああーーー!」
「これで、シン殿に褒めて貰えるであります!」
サクナside
「我が主は、心配性なのじゃ」
妾はそう思っていたのじゃが、角を左に曲がれば、目の前では破壊活動をしている不審な輩達が居たのじゃ。
「止めてー! 去年建てたばかりなのよー!」
「知らねーよ、ばーか!」
「止めろー!」
「うぜぇーよ!」
「……ぐ」
「あんたー!」
「……処刑なのじゃ。 影刃」
不快な連中の影から、黒い刃が出現させ……
「ぎゃあ……」
「がぁあ……」
「ぐはぁ……」
3人共、片足が膝から下を失い、両腕を刺して十字架に磔されたみたいに空中に浮かせ、言ったのじゃ。
「不快にさせるゴミを処理しに来たのじゃ」
「あ、貴女は?」
「冒険者なのじゃ」
あの3人共は、「ぎゃあぎゃあ」と喚いているのじゃが無視するのじゃ。
「大丈夫なのじゃ?」
「はい。 ですが……」
「……ぅぐ」
「あんた!?」
「……これを飲ますのじゃ」
「これは……」
「ポーションなのじゃ」
「……ありがとうございます!」
凄い笑顔で、お礼を言われたのじゃ。
気分が良いのじゃ!
「ほら、飲んで!」
「……ゴクゴク……あれ?」
「あんた!」
「……痛くない?」
「あんたー!」
「良かったのじゃ」
「「救けて頂いて、ありがとうございます!」」
「それじゃなのじゃ」
「……待ってください!」
「のじゃ?」
「何か、お礼をさせてください!」
「オレからもお願いします!」
「それなら、領主セラリア様へなのじゃ」
「それでは、貴女様は……」
「ちょっと違うのじゃ。妾の主が領主セラリア様と契約したのじゃ」
「そうだったのですか」
「では、今度こそなのじゃ」
妾は、不快な3人を影刃でぶら下げたまま移動して、先程の者達から見えない様に角を曲がり充分に離れると尋問を始めたのじゃ。
「誰からの命令なのじゃ?」
「……」
「うむ」
妾は、伸ばした爪を無事な方の足に深く刺したのじゃ。
「……ぎゃあー!」
「抵抗するのは構わんのじゃが、スタンピードが解決するまで、まだまだ時間が有るのじゃが良いのじゃな?」
「「「……え!?」」」
「言っておくが、妾に下郎を生かす気は無い上に、情報を聞き出す義務が無いのじゃ」
「「「……は!?」」」
「じゃから、さっさと吐いた方が、苦しまずに済むのじゃ」
まあ、本当は情報を聞き出せば、我が主に褒めて貰えるという「ご褒美」が有るのは秘密なのじゃ。
「オレ達は……」
情報をゲットなのじゃ!
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。




