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異世界転生したら聖書の登場人物がいる世界だった  作者: B-pro@神話創作してます
再会
20/211

19 大天使サリエル

ソロモンさんと偶然会って連絡先を交換し、その日の内にお茶に誘われるという急展開を迎えてしまった。


私は迷った末にOKの返事をしたのだった。


***


一方場面は変わり。



その夜、翼を持つ男が空を飛んでいた。

彼は黒いローブを纏い、目元を隠すようフードで顔を隠していた。


黒く長い髪と漆黒の瞳を持つ美男だった。


彼の名は大天使サリエル。


挿絵(By みてみん)


誰かを探しているようだ。


「ラファ兄…どこにいるんだろう」


サリエルは低い声で小さく呟いた。


***


(そういえば、ダビデはまだ訓練してるのかな)


ドラゴンに襲われて危機に見舞われて以来、ダビデはより熱心に鍛錬に励むようになった気がする。


もっと強くならないといけないと口癖のように言っていた。



(でもそれだけじゃないような…考えたくないことでもあるのかな?)


とにかく帰りを待つしかないよねと思った時だった。


「ただいま」

「おかえりなさい」


やっと帰ってきた!


「まだ起きてたのか。先に休んで良いのに。早く休まないと明日起きられなくなるぞ」

「う、うん……」


ダビデはそう言って横を通り過ぎていった。


あー、だめだ!やっぱり気になる!


思い切って聞いてみよう! よしっ! 勇気を出してダビデを呼び止める。


「待って!」

「……どうした?」

振り返った彼に尋ねる。


「えっと…ねえ、ちょっと外に出ない?ほら、今日は月が綺麗だから」


咄嗟に思いついた言い訳を口にしてみる。


「……ああ、そうだな」

こうして私達は外に出た。そして月明かりの下で話すことになったのだ。



夜風が心地良く吹き抜けていく中、私とダビデはしばらく無言で歩いていた。


うーん、どうやって切り出そう。

元の世界では陰キャラだったからこういう経験ないんだよー!


「あ、あのさ!気になってたんだけど…何でソロモンさんと再会した時、キスしてたの?」


ああ、何でこんな話題?


「え?なぜって…息子だからだ。何か問題あるのか?」

「………」


ダビデは当たり前という顔をしている。

あれえ?


もしかして、古代イスラエル人だった彼らにとってただの習慣ってこと?


ということは……。



そんなことを思った時だった。


「わっ!?」

急に腕を引っ張られて抱き寄せられる形になる私。


(ええええっ!?)


彼の腕の中で、頭が混乱して固まる私だった。

※読者の皆様へお知らせです。

これまで毎日更新してましたが、今後2日に1回くらいの更新になる予定です。

引き続きお読みいただけると大変幸いです。

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