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美しい花には秘密がある  作者: 美月すず
第二章 次女 すみれ編
27/38

菫11

ちゅっ ちゅっ ちゅっ


彼の首に手をまわし、自ら口づける。

浅く開いた唇の奥を、舌を忍ばせる。

自分が、こうも大胆にみだらに、男性を欲することを知る。

我慢していたものが、ぷつりっと切れたからだろうか。


お互い一糸まとわず、深いキスを続ける。


甘すぎるキスは、すみれを、更に大胆にさせる。

世羅達也せらたつやの手をとり、自分の胸に誘導する。

彼は、それにこたえる様に、大きな手を動かす。


「好き・・・。」

すみれは、甘い吐息を漏らしながらつぶやく。


突如とつじょとして、違和感を覚える。

それは、なんだろうとすみれは思うが、霧の中にいるようで、はっきりしない。

何かがおかしい。

甘い時間に似つかわしくない違和感。


身体は、甘くとろけ、世羅達也せらたつやの熱っぽい大きな手は、心地良い。

幸せすぎて、夢と勘違いしているのだろうか。

すみれは、首にまわしていた手を、彼の頬に置く。

視線が交わる。

すみれは、世羅達也せらたつやに、素直な言葉を吐いた。


世羅せら君が好き。」



同時に、けたたたましい目覚まし音が鳴る。


え?

どこから?


思った瞬間。

すみれは、目覚めた。

デートの翌日の朝の事であった。


はぁ・・・。


すみれは、朝一番、大きなためいきをついた。

そして、人知れず、頬を染める。


なんて夢だろう・・・。


夢なはずなのに、身体が熱く、いやに、なまなましく感じた。


まさか・・・。

自分の本音?!


すみれは、更に、赤い顔になる。


いやいや。

そういうことは、卒業してから・・・。

っ・・・。

何考えているの?!


一人百面相をしながら、起きだしたのは、10分後であった。



◇◇◇◇◇◇


変わって、少し前の世羅達也せらたつや


白いシーツの上には、好きな人が一糸まとわぬ姿だ。

女神とは、まさに、彼女の事だ。

卒業した先に、大学が受かった先に、こういうことがあればと、夢を見ていた。

いけないとは思いながらも、世羅達也せらたつやは、高校生であっても、普通の男子だ。

男女の事を想像するのは、健全だ。

しかし、どう進めて行こうと、悩んでいると、すみれの手が、世羅達也せらたつやの首にまわされる。

自然と近づくすみれの顔。

そっと瞳をとじた。

軽いキスを、何度かする。

いったい何度目のキスだろうかと、世羅達也せらたつやは、思う。

その甘さに、酔いしれる。

すると、すみれは、深いキスへと誘導する。

初めてづくしの世羅達也せらたつやは、驚きながらも、その甘さに溺れていく。

すみれのキスに応えながらも、自分からも、甘く責める。

初めて知る感覚に、幸せを感じていると、すみれが、世羅達也せらたつやの手をつかみ、彼女の柔らかいところへ導かれる。

抱擁の時に知った感覚とは、また違った。

もっと自分の欲を知る感覚だ。

自分のほっするよくに、忠実に、ことをなした。


「好き・・・。」



すみれから、かすかに漏れた声に、驚きを覚えた。

こういう状態なのだから、こういう告白はすんでるはずだ・・・。


あれ?


世羅達也せらたつやは、違和感を覚える。

しばし、考えるが、わからない。

何かが、おかしい。

甘い時間に似つかわしくない違和感。


身体は、熱を帯び、、すみれの肌は、心地良い。

幸せすぎて、夢と勘違いしているのだろうか。

すみれは、首にまわしていた手を、世羅達也せらたつやの頬に置く。

視線が交わる。

すみれは、世羅達也せらたつやに、素直な言葉を吐いた。


世羅せら君が好き。」




同時に、けたたたましい目覚まし音が鳴る。


どこからだ?


思った瞬間。

世羅達也せらたつやは、目覚めた。

デートの翌日の朝の事であった。


いつもだったら、勉強している時間だ。

勉強を終える目覚まし音で目を覚ますのは、久しぶりだ。


昨日は、すみれとのデートと抱擁で、身体が熱かった。

寝つきが悪かったのは確かだった。

早めの夜ご飯をして、帰った。

特に、進展の話も、大学受かった後、返事くれる了承の話もなかった。

でも、世羅達也せらたつやは、確信している。

すみれは、少なからず、自分に興味を持っていると。

もしかしたら、好意なのかもしれない・・・。

彼女の立場なら、彼女の性格なら、今、返事をくれないことも、わかっていた。



僕の本音が、夢にでたんじゃのぉ。



世羅達也せらたつやは、心の中でつぶやき、朝ごはんを食べるため、部屋をでた。



この時は、これから起きる出来事は、まだ知らない。

甘い夢の余韻を感じながら、すみれとの関係は、うまくいくと確信していた。

そう、この時は----------------------------------。



読んで下さって、ありがとうございます!

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