菫11
ちゅっ ちゅっ ちゅっ
彼の首に手をまわし、自ら口づける。
浅く開いた唇の奥を、舌を忍ばせる。
自分が、こうも大胆にみだらに、男性を欲することを知る。
我慢していたものが、ぷつりっと切れたからだろうか。
お互い一糸まとわず、深いキスを続ける。
甘すぎるキスは、すみれを、更に大胆にさせる。
世羅達也の手をとり、自分の胸に誘導する。
彼は、それにこたえる様に、大きな手を動かす。
「好き・・・。」
すみれは、甘い吐息を漏らしながらつぶやく。
?
突如として、違和感を覚える。
それは、なんだろうとすみれは思うが、霧の中にいるようで、はっきりしない。
何かがおかしい。
甘い時間に似つかわしくない違和感。
身体は、甘くとろけ、世羅達也の熱っぽい大きな手は、心地良い。
幸せすぎて、夢と勘違いしているのだろうか。
すみれは、首にまわしていた手を、彼の頬に置く。
視線が交わる。
すみれは、世羅達也に、素直な言葉を吐いた。
「世羅君が好き。」
同時に、けたたたましい目覚まし音が鳴る。
え?
どこから?
思った瞬間。
すみれは、目覚めた。
デートの翌日の朝の事であった。
はぁ・・・。
すみれは、朝一番、大きなためいきをついた。
そして、人知れず、頬を染める。
なんて夢だろう・・・。
夢なはずなのに、身体が熱く、いやに、なまなましく感じた。
まさか・・・。
自分の本音?!
すみれは、更に、赤い顔になる。
いやいや。
そういうことは、卒業してから・・・。
っ・・・。
何考えているの?!
一人百面相をしながら、起きだしたのは、10分後であった。
◇◇◇◇◇◇
変わって、少し前の世羅達也。
白いシーツの上には、好きな人が一糸まとわぬ姿だ。
女神とは、まさに、彼女の事だ。
卒業した先に、大学が受かった先に、こういうことがあればと、夢を見ていた。
いけないとは思いながらも、世羅達也は、高校生であっても、普通の男子だ。
男女の事を想像するのは、健全だ。
しかし、どう進めて行こうと、悩んでいると、すみれの手が、世羅達也の首にまわされる。
自然と近づくすみれの顔。
そっと瞳をとじた。
軽いキスを、何度かする。
いったい何度目のキスだろうかと、世羅達也は、思う。
その甘さに、酔いしれる。
すると、すみれは、深いキスへと誘導する。
初めてづくしの世羅達也は、驚きながらも、その甘さに溺れていく。
すみれのキスに応えながらも、自分からも、甘く責める。
初めて知る感覚に、幸せを感じていると、すみれが、世羅達也の手をつかみ、彼女の柔らかいところへ導かれる。
抱擁の時に知った感覚とは、また違った。
もっと自分の欲を知る感覚だ。
自分の欲する欲に、忠実に、ことをなした。
「好き・・・。」
すみれから、かすかに漏れた声に、驚きを覚えた。
こういう状態なのだから、こういう告白はすんでるはずだ・・・。
あれ?
世羅達也は、違和感を覚える。
しばし、考えるが、わからない。
何かが、おかしい。
甘い時間に似つかわしくない違和感。
身体は、熱を帯び、、すみれの肌は、心地良い。
幸せすぎて、夢と勘違いしているのだろうか。
すみれは、首にまわしていた手を、世羅達也の頬に置く。
視線が交わる。
すみれは、世羅達也に、素直な言葉を吐いた。
「世羅君が好き。」
同時に、けたたたましい目覚まし音が鳴る。
?
どこからだ?
思った瞬間。
世羅達也は、目覚めた。
デートの翌日の朝の事であった。
いつもだったら、勉強している時間だ。
勉強を終える目覚まし音で目を覚ますのは、久しぶりだ。
昨日は、すみれとのデートと抱擁で、身体が熱かった。
寝つきが悪かったのは確かだった。
早めの夜ご飯をして、帰った。
特に、進展の話も、大学受かった後、返事くれる了承の話もなかった。
でも、世羅達也は、確信している。
すみれは、少なからず、自分に興味を持っていると。
もしかしたら、好意なのかもしれない・・・。
彼女の立場なら、彼女の性格なら、今、返事をくれないことも、わかっていた。
僕の本音が、夢にでたんじゃのぉ。
世羅達也は、心の中でつぶやき、朝ごはんを食べるため、部屋をでた。
この時は、これから起きる出来事は、まだ知らない。
甘い夢の余韻を感じながら、すみれとの関係は、うまくいくと確信していた。
そう、この時は----------------------------------。
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