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タクアン。  作者: みつ


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10

『キーボード』って、

鍵盤だけの楽器が、ある。


過去に、

僕は、1曲、ビギナーズの曲を、

猛練習して、

それだけ弾けるように、なった。

ドが、

右手、親指から始まり、

ファから、また親指で、

弾けば、

キレイに、

ドラミファソラシドが、弾ける。


左手も、使う。

独学で、あった。

己で、

上手い!と、

見えるように、

鍵盤の弾き方を考え、

それを定着させた…。


昨今、ちまたに、

ストリートピアノって、あり、

何か、短い曲を、

一曲でも、丁寧に弾ければ、

カッコいいなぁ♪と、

思うけど、

僕は、それに向けての努力を、

1歩も踏み出していない…。



 ピアノを凄く頑張った男性が、いて、

それを発表会で、

奏でたそうだ。

聴いていた人が、

ピアノの、フットペダルを、

まるで使用していないことを指摘し、

本人は、

それが堪えた…と語った。


聴く人、観る人が、そうなら、

そうなのかも…という話だが、

何も踏み出していない僕は、

益々、ピアノという楽器に、

恐怖を抱く…。



 数年前のことである。

地元の祭りに、

売り出し中の演歌歌手が来て、

発売中の歌を披露した。

僕は露天を回りながら、

耳は、ずっと彼女の歌を聴いていた。


つい最近のことである。

比較的、大きい本屋、兼、レコードショップに、行ったら、

入り口で、

いきなり、エレクトーン弾き語り歌手が、

歌っていて、

僕は、パッと見、(かわいい!)と、

思ったが、そこで足は止めず、

コミックコーナーに行き、

なに食わぬ顔をして、

漫画を色々、見ていたが、

店内に彼女の演奏は、

素敵に鳴り響いており、

僕は、耳を、やはり120%、

それに向け聴いていた。


 歌は上手い!

超絶な演奏テクニック!!


僕は演奏を見事に終え、

サイン会に臨む彼女を横目で見ながら、

その店を出た…。


  僕は己で、

歌う、

演奏する、

という気持ちが今は全くない。

だから、

1リスナーとして、

ただただ、

音楽を楽しめば、いいだけである…。


 演歌歌手は、

歌唱力が、あっても、

『先生』と呼ばれる方が、

彼らに、

どのような曲を提供するか?が、

キーで、あると聞く…。


本屋で、

生演奏していた彼女…。

歌手に、なりたい!

己で曲を作りたい!

達成されたのだ。

ファーストミニアルバム!

そこに至る経緯は、

生半可では、なかっただろう…。

その曲たちは、

もし僕に縁があれば、

また何処かで聴こえてきて、

僕は、

それをリピートして聴こう!

と、レコードショップに走るかもしれない…。


   『まだ、ありますか?

       貴女は、

 己の夢を、形に、したじゃありませんか?


 それで、なお、まだ、

奏でたい音楽が他に、あるのですか…?』


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