あの日、あの場所、また出会う
初めまして!作者の登校(投稿)タロウです!中学2年生の14歳です。
読者の皆さんに楽しんでいただけるように一生懸命書きました。読んでいただけたら幸いです!
このお話は、主人公の今井 雪也が、中学の頃にバスケで負けたライバル・古谷 春芽と高校で同じチームになるところから始まります。「元・天才」と「現・天才」の力がぶつかり合い、お互いに切磋琢磨しながら、男子バスケットボール部のたった8人の仲間達と全国を目指す物語です。
中学最後の夏。俺、今井 雪也はこの弱小・小原中学校のバスケ部でキャプテンをしていた。
そして、俺たち小原中は苦戦を強いられながらもなんとか県に行けたんだ。でも、県大会初戦で県内有数の強豪・大野北中学校に......僕らは完敗した。
82-13だった。
あの4番のせいだ。他の奴らはそれほど強くはなかったのに...大野北中4番・古谷 春芽
「くそっ...なんだよ、あのデカブツ!くそっ!くそっ!くそーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
この声はトイレの個室の壁もきっと飛び越えたのだろう。 ガチャ 俺が個室を出るとそこにはでかい背中があった。
その時、俺は言葉を失った。
「古谷...」
気を取り直して、俺は軽く挨拶をした。スポーツマンシップという奴だ。
「お前、強かったな。」
本当は俺はそのまますぐにその場を立ち去るつもりだったのだがここで古谷は俺を呼び止めるかのように...というか俺が止まってしまうようなことを口しに、俺にとってその後、彼が言った言葉は生涯忘れることのできないものになった。
♢♢♢
「君、だれ?」
たった数分前に戦った相手の顔すらも覚えていないコイツに俺は心底、嫌気がさして...
「お前!あの試合、お前のせいだ!お前のせいで......俺は......俺は!高校になってもバスケを続ける!そんで絶対お前なんかぶっ潰してやる。」
古谷は、コイツ何言ってんだ?みたいな顔で俺を見ていた。まぁ、そうなのかも知れないが...
「あの試合は、相手が弱かっただけだ。なぁ小原中の4番くん、君まだ本気出せるでしょ?」
そう質問をしたら彼は答えも聞かぬまま軋むトイレのドアを開けて熱気のこもった声の轟く試合会場へと姿を消した。
「俺のこと、覚えてたのかよ...」
1年が過ぎた。
俺は、県内でまあまあバスケの強い高校・明彩に入って1年にしてメンバー入りした。そして、今年もこのコートに立っている。
去年のあれ以降、古谷とは会っていない。再会はおそらくあと数分後の試合開始の笛が鳴った時だ。
アイツは、県内で一番の強豪・真美高校に行ったと噂で聞いた。
ピーッ‼️笛の音がこのコート上に鳴り響く。
「フーッ」
きた!ジャンプボールはこっちだ!
「今井ー!」
先輩から呼ばれた。よし!
「ヘイ!」
いいぞ!この流れ!勝てる!
ボールをつきながら俺はひたすらにゴールに走った。
この一年間、俺は鍛えて、鍛えて、鍛えた!それはひとえに
「古谷春芽を倒すため」
俺のマークマンは古谷だった。なのに、試合が始まってからアイツと戦ってる気がしない。なぜだ?アイツ、なんで何もしてこない?
アイツも走るには走ってるしっかりディフェンスもしてるなのに何もしてないようにしか見えないのは何故だ?
シュートが入る、入る、入る入る入る‼︎
スポッ、スポッ、スポッ、スポッ!
なぜだ⁉︎ディフェンスしろよ!なんで⁉︎入ってしまう‼︎どんどん俺のシュートが点になる‼︎
ピピーッ
あれ?終わった...
この試合は圧勝だった。手を抜いたつもりはない。相手は、古谷は、なぜ本気を出さなかったのだろう
俺の心に深く大きな謎が残るまま、初戦は幕を閉じた。
同じ体育館、同じ関係での試合。違ったのは、試合の勝敗だけだった。
そして、嘘だと思うかも知れないけどおかしなことに去年と同じ場所でまた...俺たちは出会ってしまった。
トイレにて、俺が手を洗って会場に戻るためドアを開けようとすると、取っ手に手をかける寸前でドアが外から開けられた。
ガチャッ
ドアのハンドルから正面に視界を移すとそこにいたのは、やはり...古谷だった。
「お前、なんで本気出さなかった?」
......
古谷は、歯を食いしばった。
ー第2話に続くー
【作者からのお願い】最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!雪也のキレッキレな煽りと、それに感情を剥き出しにして食らいつく春芽――。二人のバチバチな関係性を「おもしろい!」「続きが気になる!」と思ってくださった方は、ぜひ応援していただけると嬉しいです!ページの一番下にある、・【ブックマークに追加】・【評価の星(★★★★★)】をポチッと押して応援していただけると、執筆のめちゃくちゃ大きなエネルギーになります!特に評価の星は、この作品がより多くの読者様に届くための最大の力になります。「おもしろかった!」の代わりに、ぜひ星を最大まで光らせていただけると励みになります!(登校タロウ)




