18.エピローグ
日記が一冊一杯になったので日記を保管庫へ仕舞いに行った。
うず高く積まれた日記を崩さない様に上に積んだが、右横の日記が崩れながら粉になった。
「ああ、数千年たったから劣化してたんだ」
その右横の後ろには、また扉があった。
「こんな扉あったかな?」
扉を開けると50m四方の部屋だった。
そこには、銀色に輝くアダマンタイトの板が並んでいて、日記が掘られていた。
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私は、イクヤマ・タケオ34才 ねずみーランドの清掃員をしていた。
ねずみーさんのようなテーマパークを作りたいといつも思いながら仕事をしていたが、突然の交通事故の後この世界にやって来た転生者だ。
転生特典として大賢者にして貰った。
この世界での使命は、人類の繁栄だった。
全人類は、1000名しかいない。この状況から蔓延る魔の者を討伐し、人類を繫殖・繫栄させなければならない。
1000名の中から勇者、聖女を見出し、旅をしていった。度重なる激戦の末、私は創生の大賢者となった。
勇者アクアノスは、黄金の鎧などゴールドが好きだった。
人類の繁殖に多大な貢献をし過ぎたためちょっと揉めた。
聖女マリアは、黄色い花が大好きだった。
私は、いつの間にか不老不死となったが、始祖勇者アクアノスは人間であり寿命があった。
始祖聖女マリアは、私の妻となり、2人の子供に恵まれた。仲の良い夫婦だったが彼女にも寿命があった。
私は、死霊魔法で二人をスケルトンにした。ニックネームは、ゴールドとイエローとなり悠久の時を過ごすこととなった。
世には魔王が誕生し人類は幾度となく危機に陥った。
その時出会ったのが、黒しか着ない暗殺専門家のアイナス、通称ブラック、
始祖剣聖のクアウドロ、刀の銀色が大好きな通称シルバー、
始祖エルフのシルフィア、魔法に優れ、多くの汎用魔法を生み出し、人間が使える魔法を広めたエルフ。緑の森が大好きな通称グリーン
彼女も1000年と寿命は長いが、寿命はやって来る。
宰相ゴルドア、この世界で初めて作った国の宰相。国の成り立ち、教育、税制度、通貨の流通など作ったものは数え切れない。人類の建国者と言っていい。青いバラが好きだった彼女に求婚したが、結婚詐欺師だった。女性不振となり、色々とおかしくなったが、仲間になって貰った。
世の中は、5千年以上かかったが、段々と安定してきた。
そして、私は、使命を果たし、暇になった。当初の夢であるテーマパークを作ろうと思い、その道の極める者、極めたい者を仲間にしていった。才能の有る無しなど無視した。
なぜなら時は永遠にあるのだから。
その内にご飯を食べなくなった。別に食べなくても死なないのだから。
いつの間にか骸骨だけになりみんなと同じになった。
また食べれば人間の形に戻るのかも知れないが、みんなと同じがいい。
「そうか、俺リッチじゃなかったんだ。痩せただけ?まあいいか」
「おーい、イエローいやマリア俺たち夫婦だったの覚えているか」
「ええ、覚えてますよ。大体1000年経つとあなたは忘れるから困ったものね。
シルフィアもアイナスの奥さんなのに、子供5人も作っといて夫婦だった事覚えていないのかしら。でも恋人に戻るのもいいわね」
「2人で旅行に行かないか、やっぱり温泉がいいな」
「あなた思い出すと毎回温泉ね。じゃあ思い出し記念に行きますか」
今日は、日記はつけない。だって記念日は忘れちゃ怒られるから頑張って覚えておこうと思う。
大事な仲間と共に。
以上
お付き合いいただきありがとうございました。
面白かったら評価をお願いします。
そしたらまた書こうと思います。




