閑話 Colorful Palettes×Blooming 社長会議
今話は、京都旅行1日目の夜の出来事です。
私、黒瀬隼人はBlooming社長、雛宮涼花に呼ばれてBlooming本社近くの料理店に来ていた。
「黒瀬さん、わざわざご足労いただきありがとうございます」
「いえいえ、雛宮社長に呼ばれましては行かないわけにはいきませんからね」
「そう言っていただけると光栄です」
「それで、雛宮社長が私を呼んだということは何かあったということですよね?」
「ええ、黒瀬社長ももしかしたら小耳に挟んでおられるかもしれませんが、うちの雲咲ゆめとColorful Palettesの白銀凛くんの間で何かしらがあったようでして…ここ数日ゆめの元気があまり無いんですよね」
「なるほど……そういえば凛君もかなり憔悴していたような雰囲気でしたね。まあ彼はすぐに気持ちを切り替えたのか普段通りに戻っていましたけど」
「そうですか……ゆめに関しては昨日の配信ではリスナーからも心配されていたので、今日から3日ほど休養をとりあえず与えたんですけど私に何かできることはあるのでしょうか?」
そう言いながら真剣に悩んでいる雛宮社長とは対称的に、私はとても冷静だった。雲咲さんと凛君に何があったのかを知っているわけでは無いけれども、どういう内容なのかの予想はついているからだ。そして、それを基に導き出される答えは1つでした。
「雛宮社長、私達は何もせずに見守るのが1番ですよ」
「……隼人さん。でも、私あんなに落ち込んでいるゆめを放ってはおけなくって」
「涼花さんの気持ちはよくわかりますよ?でもこれはゆめさんと凛君の個人間の問題だと思うんです。その若さゆえの悩みは私達が導くのも大切かもしれませんが本人達に任せるのが1番です。もちろん、何かあった場合は責めたりせずに私達がフォローしたらいいのですから」
「それもそうですね……隼人さんに相談できてなんだか少し気持ちが楽になった気がします。でも、2人してそこまで落ち込むなんてよっぽど何かあったんでしょうか」
「私が気になっていたのは、あれだけいつも話していたゆめさんの話題を凛君がしなくなったことです。なので、私が思うには凛君とゆめさん、そして別の第三者がいてそれで何か恋愛面において関係性の変化があったんではないかなと」
「なるほど……」
その後も2人はお互いの会社の近況などを話し合っていた。そして、隼人の口にしたゆめと凛の間の出来事は驚くほどに正確に事実だったのだった。その事を2人が知るのはまだ先の話。




