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放課後の生徒会室 〜有希葉編〜 その二

*今回はスマホからの投稿です。段落始めが一文字分下がってなかったりするかもしれませんが許してください。


最後に爆弾が。

「ふぅ……いや、ありがとう鳴瀬。確かに気持ち良かったぞ」


「そっか。喜んでもらえたのなら俺としても嬉しいし良かったよ」


放課後の生徒会室。情報伝達に不備があって休みなのに生徒会室に来てしまった俺たち。


そこで俺は色々あって天ヶ瀬の肩を揉むことになったのだが。


もう既に事後である。揉んでいる最中の描写はないです。あの気持ち良さそうな声は俺だけのものだよヴァーカ!


「しかし、どうしたものか……」


「? どうしたんだ、天ヶ瀬?」


天ヶ瀬は 困ったように眉をひそめ、顎に手を当てながら「むむぅ……」と可愛らしく呻く。


「いや、もう君と話すことがなくなってしまった。これではこうして君と二人、ここに残っている意味がない……」


「っ、お前、そういうことあまり言うなよ……」


こいつは俺のことが好きで、俺と一緒にいたい。らしい。


俺も健全な男子高校生。こんなことを言われて意識しないはずがないだろう。


これで流す鈍感系の男は◯ちんちんついてんのかって話だ。あ、◯の意味ねぇや。


「……なぜ言ってはいけないんだ? 好きという気持ちには、蓋をしなくても良いのだろう? 君の書いている漫画でそう言っていたではないか」


「そうだけどやめて! あのセリフを書いたのは俺だけど言ったのはキャラだから! 俺が言ったみたいに言わないで!」


これは物書きとかの人ならば分かってくれるものだと思う。


自分の書いた文章やセリフを自分で声に出して読んだりするのは当たり前っちゃ当たり前だ。けど、それを他人にされるのはキツイ。


『先輩はダメダメのヘンタイさんですね』とか、そんなセリフの入ってる漫画だぞ? 俺が書いているのは。


それを天ヶ瀬が読んでいるってだけでも俺としては悶えたいくらいなのに、キャラのセリフまで覚えられてたらもうどうすりゃいいのか分からない。しかも今は声に出されたからな。主人公のセリフ。


しくしくと嘘泣きをする俺に、天ヶ瀬は優しい声で言う。


「だ、だがっ、私はあのセリフ、良いと思ったぞ? なるほど、とも思った!」


「さ、さいですか……」


「普段の君は少しアレかもしれないが、その、なんだろう。あの物語を考えている時の君は、すごく真面目なのだろうなと思った」


天ヶ瀬の声は小さくなり、次第にそれはささやきのようなものへと変わっていく。


「普段はおちゃらけたり、人を思いきりバカにしたりすることもあるけど……あの漫画からは、君が一人でいる時、何を考えていたりするのかが伝わってくるようだった」


「天ヶ瀬……」


……いや、それ当たり前じゃね?


だって、物書きなんて欲望を持て余した変態ばっかだぜ? 変なことばっか考えてるんだぜ?


しかもそれを俺は余すことなく書いているわけだから、俺が何を考えてるのか分かって当然だ。


だから、普段の俺が何を考えているかと言うと、


美少女→恋愛→( ゜∀゜)o彡°乙杯!乙杯!


みたいな感じだ。


まあそれでも、天ヶ瀬は良い方で言ってくれたんだろうな。だったら、話は綺麗なままの状態を保とう。


少し照れくさそうに顔を伏せている天ヶ瀬。そんな彼女を真正面から見据えるように、俺はその瞳を覗き込む。


「俺さ、漫画家になろうって思ったきっかけがあったんだよ」


「……きっかけ?」


天ヶ瀬は目を見開き、「いきなりなんだ?」と頭の上に疑問符を浮かべているが、それでも構わずに俺は話を続ける。


このことを直接話すのは天ヶ瀬が初めてだ。


受け入れてもらえるだろうか。そんな不安は、胸の内にはなかった。


天ヶ瀬なら──と信じてたから。


「俺の母親さ、実は俺が生まれたあと、すぐに亡くなってるんだ」


天ヶ瀬が息を呑んだのが分かった。


「……じゃあ、君たち兄妹に親は、父親しかいないのか?」


「いいや。今は再婚して、幸せに暮らしてる」


そう。今は幸せに暮らしてる。


俺は母さんの顔を写真でしか見たことがなかった。生まれてすぐの話だ。俺は覚えてないし、悲しみも少なかった。


少なくとも、俺自身の悲しみは。


父さんはきっと、すごく悲しかったんだろう。


「父さんが再婚したのが、俺が一歳になった頃。つまりは母さんが亡くなってから約一年後だったらしい」


意外と早く立ち直った、ではない。無理やりみたいな形で、色々な思いを飲み込んだのだろう。


家にいた時、時折ではあるけれど、みんなに隠れて亡くなった母さんの写真を見ては、涙を流していたから。


偶然それを見てしまった時は、思わず声を漏らしそうになったっけ。


「それで父さんと『義母さん』の間に──女の子が生まれたんだ」


俺は話を戻す。


「……えっ? それって……?」


大きく開かれた瞳は、その奥でふるふると震えていた。


天ヶ瀬の言いたいことは分かる。それを今から、俺が説明する。


「美亜は──実は俺と、血が繋がってないんだ」

お久しぶりです。

まさかの、という真実。

一話で実妹って言ってるじゃん! と思った方。それには裕人なりの考えがあってのことです。その考えについては次回裕人が語りますので待っててください。

さて。これで彼女らヒロインは全員、主人公と恋仲になれることが判明しました。阻むものは何もありません。

美亜の真実が分かった今回。彼らの関係に変化の兆しが訪れるのは、近いかもしれません。


*今回はスマホからの投稿です。段落始めが一文字分下がってなかったりするかもしれませんが許してください──ということで、顔文字を使ってみました。最近多いですよね、顔文字入ってるライトノベル。

え? なろうじゃありえない?


いや知らんし。


自分が書きたいから書いてるんで。読者のことも一応考えてますけど、やっぱウェブ小説は好きにやらないと、ね?


それではまた次回。

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