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釘
佐伯淡は家のなかを歩いていた。
彼女は時折屈みこみ、釘を拾った。頭が小さく、とても短いものだ。
彼女はそれを口へ含んだ。釘は沢山落ちていて、彼女はそれを拾い続け、釘は手の上で山になっていった。淡はそのうちの四本だけ口へいれた。
はっと目を覚まし、淡は手で残った釘の感触、口に残る鉄の味に顔をしかめた。妙な夢を見た。
布団の上で体を起こし、淡は尚更に顔をしかめた。彼女は口のなかに手をいれると、奥歯にはさまった釘をひっぱりだす。
小さな釘は、全部で四本あった。
佐伯淡は家のなかを歩いていた。
彼女は時折屈みこみ、釘を拾った。頭が小さく、とても短いものだ。
彼女はそれを口へ含んだ。釘は沢山落ちていて、彼女はそれを拾い続け、釘は手の上で山になっていった。淡はそのうちの四本だけ口へいれた。
はっと目を覚まし、淡は手で残った釘の感触、口に残る鉄の味に顔をしかめた。妙な夢を見た。
布団の上で体を起こし、淡は尚更に顔をしかめた。彼女は口のなかに手をいれると、奥歯にはさまった釘をひっぱりだす。
小さな釘は、全部で四本あった。
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