表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/47

実習

(学校だから国語、算数、社会と言った座学も有る)

(貴族ならある程度の知識が必要よね)

(うん。だけど傍から見たら退屈な時間だよね。恥辱に顔を歪める女教師が居たりするならともかく……)

(……殴られたいの?)

(だ、だから、座学は飛ばしちゃうって話さ!)


「いいか! ダンジョンは危険な場所だ! 絶対に気を抜かないように!」

 教師の訓辞に学生達は「はいっ」と返事した。いよいよダンジョンでの実習が始まる。

 学生達は引率教師が灯す魔法の光を頼りにダンジョンを進む。出てくる魔物は大ネズミ。その大ネズミを攻撃魔法で「ファイヤー!」と倒すのが実習の課題だ。

 そして学生達は交替で課題をこなし、「楽勝!」「やりぃ!」「余裕ね!」と口々に感想を漏らす。ナーシュを除いて。

「ぐぬぬ……」

 ナーシュが唸ろうともこのダンジョンにも設置されているフィールドが過大な魔法力を抑制している。

「気を落とすな。これから頑張れば挽回できる」

「はい……」

 教師の慰めの言葉に釈然としないものを感じても、反論する気にもならないナーシュである。

「それじゃ、後ろで少し休め」

「はい……」

 ナーシュは列の後ろへと歩く。ところがその途中、「ヒロインを辱めた天罰だ」と言う囁き声と共に突き飛ばされてしまう。

 折しも深い谷に架かったようにしている岩の上。ナーシュは足を踏み外して谷底へと真っ逆さまだ。「きゃーっ」と誰かの悲鳴が上がり、喧騒が渦巻く。しかし瞬く間にその喧騒がナーシュには遠くなった。

「マジか……」

 谷の底は暗闇で見えない。


(物理的な谷に落としちゃったのね……)

(これで視覚効果ばっちりさ!)

(はいはい。ところで落とした犯人はどうするの?)

(ここではどうにもしないよ。この事件は迷宮入りだから)

(……ガバガバね)

(女の子がガバガバだなんて……、まあ、はしたない!)

(! ぶん殴る!)

(いてっ! 殴ってから言わないで!)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ