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ラッキー

(前回の続きだよ)


「何てこと。何てこと。何てこと」

 寮の自室に戻ったヒロインはシャワーを浴びてカラスの糞を洗い落としていた。ところが洗っても洗っても糞が残っているような気がしてしまうのだ。だからひたすら熱いシャワーを浴びた。終にはのぼせてしまうほど。

 さすがに少し目眩を感じたところでヒロインはシャワーを切り上げた。バスタオルを巻いただけの姿でバスルームを出、冷たいミネラルウォーターで喉を潤す。

「はあぁ」

 五臓六腑に染み渡った。


(熱いシャワー? バスタオル? 冷たいミネラルウォーター? 時代考証はどうなってるの?)

(え? そこ訊いちゃう?)

(気になるでしょ)

(気にしたら負けだと思うなー)

(えーっ)


 ナーシュはこの日から住むことになる寮の部屋を探して歩く。何故か迷った。

「参ったな……」

 通知されていた部屋番号を頼りに探し回るが全く見当たらない。

 そこで誰かに尋ねようと思い、何気なく近くのドアのハンドルを回した。すると、何故か鍵が掛かってなくて開いてしまった。

「誰かいませんかー?」

 ドアの隙間から首を突っ込んで部屋の中を見回すナーシュ。目に映るのは人影だ。

 その人影は光の速さで振り向いた。そしてナーシュが顔を覗かせていることに驚いて身を捩った途端、その人影からバスタオルがハラリと落ちる。

「き……、きゃああああ!」

 悲鳴を上げ、腕で胸を隠しながら座り込むのはヒロインであった。

 思わずナーシュは尋ねる。

「そ、その……、俺何かやっちゃいました?」


(べたべたじゃないの……)

(ん? この二人は付き合ってないよ?)

(いや、そう言うべたべたじゃなくてね……)


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