2章終了直後の姉妹の様子は…?
「それで?いっぱい喋れたの?」
「……何も聞かないで。」
((((デスヨネー))))
アリシアは目が覚めてそうそう、今度は風邪を引いて寝込んでしまった。免疫力が低下したことが原因であろう、とはセントフォーズ家専属の医者からの言葉だった。今回の風邪それほど強くないらしく、二、三日休めば回復するだろうと言われた。しかしそこは主人第一主義のいn…従者とメイドが部屋から出ることを禁止したため、アリシアが部屋を出ることを許された日にはもう、シルヴィアは学園へと戻って来ていた。
それでも屋敷から出る時、シルヴィアは激しく抵抗してアリシアの側にいようとしたが、予定時間ギリギリで馬車に乗ることが出来た。一重にある従者の功績だが、その方法がシルヴィアの目に涙を溜めさせた、とでも言っておこう。これ以上はさすがに言えない。
シルヴィアが学園に帰って来たのは予定を大幅に遅れて、もう外は真っ暗だった。寮門の前でシルヴィアの帰りを待っていた二人は、その不貞腐れた彼女の顔に色々察して無言になった。
レイハルクがやっとのことで聞いた言葉は、シルヴィアに瀕死の一撃を与えたのか、テーブルにうつ伏せたまま動かなくなった。
「…アリシアは、」
「元気よ…、目が覚めた後少し風邪を引いた見たいだけど、今はもう回復してるらしいから。」
「…そうか。」
セシルはホッと息を吐いたが、ジトッとした視線を正面から感じたので心の中に感情を閉じ込める。
触らぬ神に祟りなし、と言うことだ。
それに気付いたが主に自分が悪いことが分かっていたためか大きい溜息を一つ溢しただけで視線を治めた。
「はあ…。次会えるのっていつだったかしら。」
「いつになく素直だね、ヴィー?」
「煩いわよ…、でもそれは私も思うのよね。」
((思うんかい。))
そう、シルヴィアはなにも今日会えなかったことに不貞腐れている訳ではない。多少その気持ちはあることにはあるが、学園の休日に帰れば家族なのだから会うことは可能なのだ。
では、なぜそんなに不貞腐れているのか。それは…、
「この私が間隔あけて会ってもあの子を泣かせない自信がない…!」
「は?」
「あー、そうだよねえ。だってシルヴィアだし。」
「いやいや、は?」
「そこまで肯定されるのも癪に触るわね…、まあそうなのよ。私だもの!」
「アホか威張るな!」
「じゃあセシルはできると思ってるの?シルヴィアだよ?」
「思ってはない!、がそれでも本人が肯定するのは可笑しいだろう!」
「まってそこ即答しなくてよくない?そこまで?私そこまでなの?」
「でも事実だしなあ…。」
「それは全面的に同意する。」
「しないでくれる!?せめて誰か否定しなさいよ!」
まあ三人とも(本人含む)が肯定するほどシルヴィアの性格は面倒なのだ。
つまり変えることはすぐに可能だが、時間が経てば立つほどシルヴィアの照れが増しツンデレの出来上がりが起こってしまう。そんな相互作用は必要ないはずではあるが、それ込みでシルヴィアといえば納得するところだった。
「わかったわかった興奮しないでよ、ヴィー。」
「してないわ!?」
「まあ取り敢えず次会うときに久しぶりなんて思わないようにすれば良いんじゃない?」
「ああ。それはいいな。…手紙とかか?」
「うん、そんな感じ。どう?」
「手紙すらかけないわ!前も書けなかったもの!」
「威張るな馬鹿!手紙くらいなんとかしろ!おい、ランド手伝ってやってくれ。」
「…お言葉ですがセシル様、」
「なんだ」
「私が手伝ってもシルヴィア様の悪癖は改善されません!前も書けなかってんですもの!」
「お前もか!!」
「サラッと主人に悪癖とか言わないでくれる?ちょっとランド?聞いてる?」
とまあその後もいろいろ意見は出たが最終的には手紙を書くことで意見は一致した。
そしてその完成した手紙はこうである。
『To.アリシア
体調はもう良くなったかしら?まあもう数日経ったのだから当たり前よね。
こっちは変わらず学園生活よ。貴女も来年から通うのだから勉学に慎みなさい。
あと、次私が帰るときまでにどこかのカフェを見つけておきなさい。
私も行くのだから半端なものは許さないわよ。
From.シルヴィア
P.S.また風邪をひかないように薄着は控えること。』
また、この文を完成させるまでに書き直し十回、破られること八回であった。そしてかかった時間はおおよそ丸二日といっておこう。また、その二日は平日中に行われたことのため実際かかって日数はご察しください。
「これはないですって…」
「ふふ、ご冗談ですよね?シルヴィア様?」
「サリィまで!?」
「お、お姉様から手紙だわ…!体調にをつけてって、心配かけてしまったかしら…」
「心配かけさせるくらい大丈夫ですよ。(またランドさんこれ渡してくれるとき目頭おさえてたな…。)」




