ひなまつりの「お内裏様」は2人いる
明日は3月3日。
1999年の3月3日に「だんご3兄弟」のCDが発売されました。
あの歌、四半世紀も昔の歌なのか! パチモンの「元祖だんご4兄弟」とかもあったっけなあ。
「だんご3兄弟」は、串に刺さっている上から順に「串団子一郎」「串団子次郎」「串団子三郎」という名前があるそうです。
名前のあるキャラクターが「串に刺さっている」事実が、なんだか痛々しい……。
それはさておき。
3月3日は「ひな祭り」。
別名「桃の節句」とも呼ばれ、女の子の健やかな成長を願う年中行事です。
ひな壇を作り、雛人形を飾るのは、平安貴族を模したものですが、雛人形には「穢れを人形に移し、災いを引き受けてもらう身代わり」という意味もあるのだとか。人形にちょっと同情しちゃいます。
ひな祭りと言えば、「あかりをつけましょ、ぼんぼりに~」という出だしで始まる、日本人なら誰もが一度は耳にしたことのある童謡。
曲名は「うれしいひなまつり」と言い、1936年に発売されました。
この中で「お内裏様とお雛様」という歌詞がありますが、これは誤りなのです。
「お内裏様」、つまり「内裏」とは、男だけを指すのではなく、天皇と皇后を象った「男女一対」のセットを意味しています。
つまり、「お内裏様」だけで、上段に飾る「男雛」と「女雛」両方を指す言葉なのです。
「お内裏様とお雛様」の歌詞をそのままカウントすると、男1・女2の「3人」ということになってしまいます。
作詞家のサトウハチロー氏も「あの歌詞は誤用だった」と後年に謝罪しているそうです。




