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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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機械を壊す「ラッダイト運動」

 昨今、芥川賞の受賞者が、受賞作の5%ほどを「AIで生成した文章をそのまま使った」と話しました。


 対話型の人工知能であるチャットGPTに指示を入力すれば、コンピュータが適切な文章を考えてくれる。現代では常識となりつつあります。


 文章だけではなく、ビジュアル面もそうです。

 AIによる画像生成ツールを使えば、好みのイラストを自動的に描いてくれます。

 

 文芸や絵画などの『芸術』は、人間だけが創造できる領域で、機械には到底マネできない……そんな考えはもう昔のこと。

 まだまだ発展途上ですが、現在では「人間のマネ」にすぎない人工知能たちが更に進歩を重ね、人間を凌駕するのも、近い将来なのかもしれません。

 小説家や画家は、全員廃業になるのでしょうか? 


 さて、話題は飛びます。


 18世紀のイングランド。


 ある繊維工場に、大型機械が導入されました。

 工場の主は機械化で製造効率が上がることを喜びましたが、そこで働いていた労働者たちの多くは不要となり、クビとなりました。

 中でも、ネッド・ラッドという人物は仕事を失った怒りから、工場に侵入して、なんとハンマーで機械を壊しました。

 

 この事件が、クビにされた労働者たちの不満に一気に火を点け「機械破壊運動」が世の中で広まるきっかけとなります。

 ラッドの名にちなんで、破壊する群衆たちは「ラッダイト」と呼ばれ、運動そのものが「ラッダイト運動」と名付けられました。

 

 人間のポジションが、機械に脅かされる恐怖……最近のAIの発達により、自分の仕事が無くなるかもしれないという不安も、過去の「ラッダイト運動」を起こした労働者の怒りに通じるものがあるのかもしれませんね。


 新たな発明が生まれ、生活が便利になるということは、逆に、人間がひとつ、怠け者になるということ。

 発明される前に使っていた思考回路や筋肉を使わなくなり、体が「なまっていく」ということでもあります。


 それは、人類として、生物として、「退化」しているのでしょうか? 

 それとも、自分たちで生み出した、優れた道具を使いこなしているのだから、「進化」なのでしょうか?


 ニューヨークのある高校生グループは、「スマホ断ち」「SNS断ち」をして、紙の本を読み、直接人と会って、自分の意見を話すミーティング運動をしているそうです。


 彼らのグループは「ラッダイト・クラブ」と名乗っている、とか。

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