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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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節分で豆をまく必要が無い人

 微妙に日は過ぎてしまいましたが、「節分」について。


 私の地元だと、まく豆は「落花生」なんですよ。床に落としたものでも、殻を剥いてそのまま食べられますし。


「鬼は外ー、福は内ー」と言いながら「大豆」をまくのが一般的なようです。

 地方によっては、大豆や落花生、豆ではなくて小さく丸めた紙をまいたり、お菓子をまいたり、いろいろあるみたいですけど。


 五穀豊穣を祈り、穀物をまいて幸せを祈ったのが起源ですが、「毘沙門天が鬼の目に豆を投げて退治した」という古い言い伝えから、豆を使って邪気や災い(=鬼)を払う要素もあります。


 まく前に、大豆を炒った方が縁起が良いとされています。

「豆を炒る」が、「魔目を射る」に通じ、鬼を払う効果も上がる……感じなんですかね。


 豆をまかなくても良い名字の人がいる、というのを御存知でしょうか。


 それは「ワタナベ」さんです。


 ワタナベさんの字は「渡辺」「渡部」「渡邊」「渡邉」など違いがありますが、どのワタナベさんでも良いようです。


 由来は、平安時代までさかのぼります。


 酒呑童子しゅてんどうじという鬼が、多くの鬼たちを従えて都を荒らし回り、民衆たちは大変困っていたそうなー。(日本昔ばなしの市原悦子ナレーションっぽいイメージ)

 源頼光みなもとのよりみつに命じられ、渡辺綱わたなべのつなという武将が討伐隊を結成したんだと。

 渡辺綱は鬼退治に出かけ、見事に酒呑童子を仕留めた。

 酒呑童子の配下の茨木童子が仇討ちのために渡辺綱に挑んだが、腕を切り落とされてしもうた。

 こうして、渡辺綱の強さは鬼たちに知れ渡り、鬼は「ワタナベ」という名を恐れ、その子孫にも近づかなくなったんじゃ。

 なので、ワタナベさんはわざわざ豆まきをしなくても、鬼たちが寄ってこないのだそうな。めでたしめでたし。


 そんな伝承があるので、全国の「ワタナベさん」は豆をまく必要が無いのだそうです。

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