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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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「がらんどう」は仏教用語

 十二月を旧暦で「師走しわす」と呼んだりします。そんな師走も、もう終わろうとしていますが……。


 師匠も走ると書いて「師走」、この「師」は寺の「法師」、すなわち「お坊さん」の意味。


 年の暮れ、仏事でお坊さんも忙しく、走り回る時期……というのが一般的な雑学ですが、近年では、この「師走」という文字は後付けの「宛て字」であり、平安時代には「しはす」という言葉だけが既にあったが、その時点でもう意味が分からなくなっていた、というデータがあります。

 

 年末にお坊さんがバタバタと忙しいのは、いつの時代も変わらないようですけどね。


 さて、今回は、お坊さんのいる「お寺」についての話。


 大きな建物だけど、家具も何もない。そんな広い空間を「がらんどう」と表現することがあります。


 最近のAdoの楽曲の歌詞にも「伽藍堂がらんどう」と漢字表記があったので、「あ、こういう字だったのか」と気づいた方も多いのでは。


 仏教寺院を守護する神「伽藍神がらんじん」を、祀る立派なお堂を「伽藍堂」と呼びました。

(大きさの規模で「大伽藍だいがらん」「小伽藍しょうがらん」と呼び分けることもあったらしいです)


 そこから、広々とした部屋を「伽藍堂のようだ」と表現するようになりました。


 伽藍堂は、祀る本尊以外、建物の大きさの割にはあまり物が置かれていませんでした。転じて「何もない空間」を指します。


「がらんどう」といえば、単に「何もない空間」というよりは、特に、空虚な印象や、寂寥な心象を表す場合に使われる場合が多いです。


 人がいないのを「がらーんとしていた」「会場はガラガラだった」というのも、「伽藍」の音から来ていると思われます。


 そんなこんなで、年内の雑学エッセイは、今回が最後。次は2024年1月2日の更新になります。


 それでは皆さん、良いお年を! おもち食べ過ぎないでね!(小学生の頃に年賀状によく書いてたセリフ)



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