「#」と「♯」と「井」は似て非なる
イーロン・マスクが「Twitter社」を買収し、SNSも「X」と改名してから、早くも半年近くが経過しました。(今年の7/24からです)
めんどくさいっすねー。
報道などでは、いちいち「X(元・Twitter)」と説明したり。
「私もツィッターで見かけたんだけど……あ、ツィッターじゃなくて、エックスね。エックスでさ……」という手間が煩わしいなあ、と感じるのです。
Twitterの青い鳥の名前は「ラリー」というらしいですよ、という雑学ネタも温めていたのに、使う時期を逃してしまった感があります。青い鳥は羽ばたいて、はるか遠くへ去ってしまった。
さて、「#(ハッシュタグ)」について。
キーボードなどでは「3」に割り当てられているコイツ、口頭で説明する時は「漢字の、井戸の井みたいなヤツ」とか「音楽記号のシャープみたいなの」と言い表すのではないでしょうか。
画面を見せた方が早いので、口頭で説明する機会があるかないかは、さておき。
音楽記号の「半音上げる」を意味する「♯(シャープ)」は、2本の横棒が水平ではなく、右上がりになっています。
よく似ていますが、字として、まったく別のものなのです。
2本の横棒が水平になっている方の「#(ハッシュタグ)」、変換で一発で出したい時は、「いげた」で変換すると、半角(#)も全角(#)も表示させることができます。
「井桁」は、その字の通り、井戸の縁の部分、「井」の字の形に組んだ木の囲いを意味します。
「#」と「井」は記号として異なるのですが、似た文字なので、「いげた」と打ち込むと「#」が候補として上がってくるようになっています。
「#」は、本来は半角(#)で、「ナンバー」と読みました。
「#1」とか「#2」で番号を表し、アメリカ英語では「ナンバーサイン」と呼ばれます。カナダでは「オクトソープ」、イギリスでは「ハッシュ」。他にも、「クロスハッチ」「ダブルクロスマーク」「パウンドサイン」などの呼び方があります。
「ハッシュ」は、「ハッシュドビーフ」のハッシュであり、「細切れ」といった意味、そこから「細かく話し合う」という意味も付随し、「ゴシップ」や「ニュース」という意味も加味されていきました。
……ま、私は「Twitter」もやっていなかったし、「X」も始める気は、ないんですけどね。




