表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

157/294

コピーし続けて、保存

 最近、がっくりと落ち込んだ、私の体験談から。


 20年近く前にね、テレビ放送していた番組の録画DVDを久しぶりに引っ張り出して、見ようとしたんですが、保存状態が悪かったのか、何度やっても「読み取りできません」と表示されて、再生されないんですよ! 


 ファンだったら「番組のDVDやブルーレイを買えばいいじゃん」とツッコミが入るかもしれませんが、これはいろいろな事情があってソフト化されていないやつなの! 買いたくても買えないの! この悲しみをどうすりゃいいの! 誰が僕を救ってくれるの!  


 ビデオテープのように、繰り返し見ていると、テープに細かいキズがついて、画面にノイズが走り、画質が低下していく……というデメリットは、DVDとかブルーレイにはありません。なので、一度録画さえしとけば、永久に画質は劣化しないでしょ、と思いがちですが。


 実は、DVDのブルーレイの原料として使用されているシリコンが変質を始めるのが、製造から10年以上経過してから。

 光メディアのレーザー読み取り面へ影響を及ぼし、読み取れなくなる可能性が出てくるのが、10年~20年の間、という推測データがあります。

 プラスチック製品だって、古びていくと、変色したり脆くなったりしますもんね。


 記録されている画質そのものは劣化しませんが、製品そのものの経年劣化により、いきなり「見ることができなくなる」状態になるかもしれないのです。


「昔の映像は、DVDやCD-ROMに保存してあるから安心」と思っている人、試しにチェックしてみると、「読み取りできません」なソフトが、次から次に出てきて「あれもこれも見れへんやんけー! うがー!」ってショックを受けるかもしれませんよ……(私がそうです)。


 保存状態、保存環境さえ適切であれば、シリコンは変質せず、もっと期限は伸びるそうです。

 ただ、劣悪な環境下(高温多湿、直射日光など)では、10年も持たない、というデータもあるそうですので、消したくない録画データがある人は、再度保管している環境を確認してみましょう。


 テレビ放送を自分のDVDに録画して、いつでも見返せると思っていた想い出の作品が、いきなり見られなくなる……それらを防ぐには、「昔のメディアから最新のメディアへコピーする」ことを繰り返すこと、だそうです。(あるいは、古いDVD→新しく買ったDVDにダビング、とか)

 生物が脱皮を繰り返して成長していくように、古い殻を脱ぎ捨てて、新しい体になっていくイメージでしょうか。探せば、ビデオテープの録画映像を、昨今のDVD・ブルーレイにダビングしてくれるサービスもあるようです。


 私も、昔のケータイで保存しておいた、メモリースティック(懐かしい)やminiSDカード(microSDではなかった)の動画や画像データは、新しいパソコンに買い換えるたびに、バックアップとしてハードディスクや大容量USBにコピーするようにしています。

 抜き差しするたびに端子部分につく細かいキズが、読み取り不良エラーの要因になってしまうのではないか、というアンビバレンツな不安要素も生まれてしまいますが……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ