ナンバーの「No.」、略さずに言うと?
前回、トイレの話で「ナンバーワン」とか「ナンバーツー」に触れました。
「Number 1」や「Number 2」と書かずに、あえてカタカナで書いたのは、次回そこを掘り下げよう、と思って取っておいたのです。
ナンバーワンのことを「No.1」とか、「ナンバー」の略を「No.」と表記しますが、英単語の「Number」は、略しても「Nu」になってしまいます。
「o」は入っていない。
じゃあ「No.」って何の略なの?ということで説明しますと、「ナンバー」を意味するラテン語の「Numero」から来ています。
「Numero」の最初の文字と最後の文字を取って、省略したという意味で「.」をつけて、「No.」というわけですね。
ピリオドを忘れると、ただの「No」になっちゃいます。ナンバーワンのはずが、「1がない!」みたいに。
ちょっと話題が飛びますけど、「最初と最後の文字を取って省略する」のって、個人的になんか違和感あるんですよね。
1990年代前半に、カプコンの対戦格闘ゲーム「ストリートファイターⅡ」が一躍人気となり、格闘ゲームのブームを巻き起こしました。
「ストリートファイターⅡ」を「ストⅡ」と省略されて、その呼び方が認知されていたんですけど、当時の私は不思議に感じました。
「ドラゴンクエスト」は「ドラクエ」と呼ぶ。「ファイナルファンタジー」は「FF」と略する。
なぜ、「ストリートファイターⅡ」は、「ストファイⅡ」ではなく、最初と最後を取って省略して「ストⅡ」になるのか?
そんなことしたら「ドラクエ」は「ドラスト」だし、「ファイナルファンタジー」は「ファイタジー」じゃないか!
誰かそんな呼び方をするヤツいるー!? いねーよなー!
……って思ったんですよ。あの頃の俺、何と戦ってたんだろう。
とっくに慣れたし、現在では「ストファイ」シリーズって呼ばれているし、もういいんだけど。
「最初と最後の文字を取って省略する」といえば、最後にもうひとつ。
メロンの品種で、「アンデスメロン」ってありますよね。
あれって、アンデス山脈とは関係なく、「安心です」の略から「アンデス」と命名したそうです。日本語だったんかい。
当初は、ストレートに「安心ですメロン」という名前で売り出す予定だったらしいですよ。




