郵便のマークはカタカナの「テ」?
郵便のマークで「〒」というのがありますが、これ、「ゆうびん」で変換すると出るんですよね。
ポストなどにも書かれている印ですが、実はカタカナの「テ」がデザインの元になっていると言われています。
2001年の「郵政民営化」以前、郵便事業の運営は「郵政省」が担当していましたが、「郵政省」が出来るまで、明治時代は「逓信省」という省庁がありました。
この「逓信省」の頭文字、カタカナの「テ」から、デザイン化したものだそうです。
アルファベットの「T」にする予定でしたが、「T」は国際郵便において「郵便料金不足の印」という共通認識だったため、誤解を避けるために「T」の字に線を一本足して、別のマークに訂正したので「〒」になった……という説もあります。
ちなみに、「〒」は「郵便マーク」ではありません。「郵便記号」です。
日本産業規格(JIS)において、「〒」は「郵便記号」と呼称されており、「郵便マーク」だと、郵便の記号が入った顔のマークを指します。(「郵便マーク」で変換すると、出ます)
郵便の話で思い出しましたが、「ドラゴンボール」が掲載されていた頃の「週刊少年ジャンプ」で、ページの縦の余白にあった「鳥山明先生に信を書こう!(中国語ではこう書く)」ってネタ、覚えている人いますか?
「逓信省」にも「信」の字は含まれていますが、「通信」や「発信」、メールの「送信」「受信」、「信号」に至るまで、情報のやりとりには「信」と言う字が使われています。
確かに中国語だと「手紙」は「信」の文字で通じるんですよ。
ついでに言っておくと、「手紙」って漢字は、中国語だと「トイレットペーパー」の意味ですからね。
もしも、中国の旅行先のホテルで「言葉は分からないけれど、漢字の国だし、筆談で漢字を書いておけばなんとか会話は出来るんじゃないかな……」って、「日本に手紙を出したいんだけど」と伝えようとすると、ヘンな目で見られることになりかねませんので、気をつけましょう。




