トンカツの「カツ」はフランス発祥
受験も近くなると、「試験に勝つ」ことから縁起を担いでカツ→トンカツを夕食のおかずに……なんて、受験生のいる家庭でありそうな光景です。
トンカツの料理バリエーションは豊富で、シンプルに白米のおかずに、あるいは卵とじにしてご飯に乗せて「カツ丼」に、カレーに添えて「カツカレー」に、お弁当用には濃いめのソースにして「カツサンド」……どれも美味しそう。立ち食いそば屋にも、たまに「カツそば」とか、変わり種メニューが置いてあることも。
受験生を応援したい気持ちは分かりますが、人間の体は脂っこいもの(消化しにくいもの)を食べると、消化するために胃袋の活動の方に血液が集中し、脳細胞に回す血量が減るうえに眠くなるらしいので、勉強の効率を考えると、軽い食事の方が良さそうです。
さて、トンカツという名前は、豚肉の豚とカツレツから来ていますが、「カツレツ」というのは、フランス語が由来です。
元々はフランスの「コートレット」という料理でした。
薄切りの牛肉にパン粉をつけて、バターで炒めて焼いて、デミグラスソースをかけた料理。
日本には明治時代に伝わってきたのですが、牛肉よりも豚肉や鶏肉が手に入りやすかったこともあり、主に豚肉が使われ始めました。粒の大きなサクサクのパン粉を使うなど、日本独自のアレンジが加えられていきます。
フランス語の「コートレット」の英訳「cutlet」が、「カツレツ」という発音に変化したと言われています。
「カツレツ」の中でも、豚肉を使った場合のみ「トンカツ」であり、他の肉で作った場合はトンカツとは呼びませんのでご注意を。
個人的に、「カツサンド」と言えば、薄切りでサクサクのハムカツサンドや、身がぷりぷりと弾力のあるエビカツサンドも好き。
これを書いているのは深夜なのに、段々お腹が減ってきたー! コンビニ行って、買って来ようかな。




