サランラップも戦争で?
今や台所用品として、お皿に盛った食品にサッとかけて使うことの多い「サランラップ」 ですが、これも元々は戦争の副産物でした。
戦闘機の内側の防水や、密林地帯を歩く時の戦闘用ブーツのインソール(外部からの湿気は防げるかもしれませんが、めっちゃ足が蒸れそう)、湿気ると使えなくなってしまう火薬・爆薬などの保管や防湿などの目的で塩化ビニールフィルム(ラップ) が使われました。
その「ラップ」の一部を自宅に持ち帰っていた、科学会社に勤めるラドウィックとアイアンズというふたりの研究者。
彼らは、互いの奥さんを誘って4人でピクニックに行こうということになり、奥さんたちはサンドウィッチを包むのに、その「ラップ」 を使っていました。
現地に着いて、「ラップ」から取り出して驚きます。サンドイッチのパンも乾燥せず、レタスもみずみずしいまま。
「なるほど、これは食品の保存・保湿に適している……」
ふたりの研究者は、妻の着眼点に感心し、ふたりの奥さんの名前、「サラ」と「アン」から、「サランラップ」と名付けたのでした。
それから、食品保存専門の商品として売り出し、今日まで普及しているわけです。




