ジッパー、ファスナー、チャック、 何が違うの?
洋服でもバッグでも、なにかとお世話になるファスナー。
歯の部分に布地が深く噛んだり、持ち手部分が外れたりすると、結構厄介ですよねー。
さて、この呼び名「ジッパー」 「ファスナー」 「チャック」 など呼び方が色々ありますが、正式な一般名詞は「ファスナー」 です。
靴ヒモを結び直す不便さを解消するため、1891年にアメリカで発明されたのが「ファスナー」の原型。
工業の分野では、ファスナーを使って部材を組み合わせることを「ファスニング」というそうです。
その後、アメリカのメーカーが、ファスナーを閉める時の擬音「Zip」から、「ファスナー」を「Zipper」と呼ぶようになり、その通称が定着していきます。
日本に輸入された時、ヒモで「巾着袋」の口を閉じるようにうまく締められる、ということから「巾着」の「ちゃく」の発音をもじって、「チャック」と呼ぶようになりました。日本独自の呼び方です。「きんちゃく」の「キン」の方が普及しなくて良かったねー。
呼び名が変わっただけで、三つとも同じ物です。
ファスナーをフランス語では、「フェルメチュール・ア・グリシェール」と呼ぶそうです。なんだか格好いいな。
1948年には、スイスで「面ファスナー」が発明されました。
上記の「チャック」に該当するのが「線ファスナー」だとすると、「面」で接合するそれは、日本では「マジックテープ」の名前で知られています(アメリカでは「ベルクロ」と呼ぶそうです)。
ちなみに、ファスナーのメーカーで世界展開している「YKK」は、日本発祥で、「吉田工業株式会社」の略で「YKK」なのだそうです。




