表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

126/294

「マロン」は「栗」ではない

 秋の味覚として定番の「栗」。


 栗といえば、モンブランやマロンケーキとか好きですよ、という人もいるかもしれません。


 実はこの「マロン」という言葉、英語で「栗」を意味していると誤解している場合が多いのですが、そうではないのです。


 フランス語で「marron」 は、 「セイヨウトチノキの木の実」、 いわゆる 「(とち)の実」のこと。


 マロンケーキが日本に入ってきた時、職人が作ろうとして「栃の実」が手に入らず、よく似た「栗」 を代わりの材料として用いて、名前はそのまま「マロンケーキ」としたことから、 日本の中で「マロン」=「栗」という認識が広まったようです。


 英語で「マロン」というと「ザリガニ」を意味しますので、ご注意を。


 日本人「私、マロンが好きなんだ」


 アメリカ人「えっ……マジで? あのマロン? 変わり者だね」


 日本人「なんで? マロン、おいしいけど?」


 アメリカ人「食べるの!? ちゃんと煮てからだよね?」


 日本人「マロンを煮るの?」


 アメリカ人「それにしても食べるなんて。水槽で飼うならまだしも」


 日本人「アメリカでは水槽でマロンを飼うの!?」


 ……みたいな、かみ合わない会話になってしまいます。


 栗は英語で 「chestnut(チェスナット)」 と言います。


 建築資材の床材でも「チェスナット材」ってのがあります。


 焼き栗は「ロースト・チェスナット」 ですし、栗まんじゅうに入っている栗の(あん)は「チェスナッツ・クリーム・ペースト」。栗ご飯は「ライス・クックド・ウィズ・チェスナッツ」 です。そこまで強引に、日本独自の調理を英語で言う必要はないんですけど。


 小学校から帰ってきた子供が、 母親から「今日の晩御飯は、アンタの好きなライス・クックド・ウィズ・チェスナッツ(栗ご飯)よ」とか言われたら、子供はなんだか、正装して食べなきゃいけないような気がしてきます。


「モンブラン」の方もフランス語です。


「mont blanc」 で 「白い山」を意味します。 アルプスの山でも「モンブラン」ってありますもんね。


 さて、秋を英語で言うと 「autumn(オータム)」 ですが、 「fall(フォール)」 という言い方もあります。


 春は「spring(スプリング)」、 夏は 「summer(サマー)」、冬は「winter(ウィンター)」……どうして秋だけ呼び方が二つあるのか。


 私が中学生だった頃、英語担当だった中年男性教師に「どうしてなんですか」と尋ねたことがあります。


 その教師はこう言いました。


「オータムって呼び方に、飽き (秋) たから、フォールって呼んだんだろう」


 ダジャレオチ。

 この時の中年教師の「してやったり」なドヤ顔、大人になった今でも忘れないんだよなあ。


 実際は、 「オータム」 がイギリス英語、 「フォール」 がアメリカ英語で、二通りあるから、だそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ