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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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「まごの手」は「孫の手」ではない

「まごにも衣裳」ということわざを「おじいちゃん・おばあちゃんが孫に新しい服を着せて喜んでいる」意味だと勘違いしていた、というエピソードを何かで読んだことがあります。


 正しくは、「孫にも衣裳」ではなく「馬子まごにも衣装」。


馬子まご」とは、昔あった役職で、馬の世話をし、荷物を馬に乗せて運ぶ専属係。


 身分が低いため、みすぼらしい恰好をしている「馬子」でも、良い服を着せればそれなりに見える、というところから「どんな人間でも身なりを整えれば立派に見える」という意味です。


 背中がかゆい時に使う「まごの手」も、現在は「孫の手」と表記されることが多いようですが、由来に「孫」は関係ありません。


 古代中国の書物「新仙伝」に登場する仙人の女性・麻姑まこの名前から来ています。


 美しい仙女・麻姑は長く爪を伸ばしており、別の仙人が「その手で、かゆい背中をかいてもらったら気持ち良いだろうなあ」と言ったことが由来となっているそうです。


 このことから、「かゆいところに手が届く」=「物事が思い通りにいく」ことを「麻姑掻痒まこそうよう」と言う故事ができました。


「靴の上から、かゆい足をかこうとしても、うまくかけない」=「はがゆく、もどかしい」という対義語の「隔靴掻痒かっかそうよう」という言葉もあります。


 でも、まあ……おじいちゃんやおばあちゃんが、背中がかゆい時に、孫の小さな手でかいてもらったら、それはそれで幸せでしょうけどね。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 馬子にも衣裳は知ってましたが、孫の手の由来は知りませんでした。孫の手は実は孫の手ではなかったのかー! そうすると「無職転生」の作者の理不尽な孫の手先生も実は理不尽な麻姑の手先生ということに…
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