*いち*
私、高倉 玲奈には人には言えない秘密がある。
くれぐれも、頭がおかしな人だとか思わないで聞いてほしい。いや、まぁ確かにおかしいのだけれども。
――――私、高倉玲奈には、生まれた時から前世の記憶があるのだ。
あ、ちょっと待って、そこでおすすめの精神科医とか紹介してくれなくていいから!結構傷つくから!
ごほん、気を取り直して。前世での私は病弱で、高校へも一週間に二日くらい行けるかどうかというほど。
そのせいで友達も両手…いや、片手で数えるのに足りるほどしかいなかった。
そんな私が転生したのは、ある日、普段通り病院のベッドで眠りについて、起きたら天井が違ってた。
あれ?って思って誰か呼ぼうとしたけど声が出ない。体もうまく動かせない。
え?えぇ?ってなってじたばたしてたら美人さんがやってきてあやされた。
そこからは私の黒歴史。
いや、だってさ、18年間生きてきた記憶があるのに、今さら赤ちゃん扱いされるのって羞恥心がもう…!
(一週間で抵抗するのは諦めたけどね)
私が生まれ落ちたのはそこそこ裕福な家だったみたいで、家族仲も良好。両親に兄一人、そして私の四人家族。
お隣には仲のよい幼馴染みもいて、恋愛方面ではまだだけど、充実してるなぁって思える毎日。
どうして記憶があるかなんてもう考えない。
二度目の人生、全力で謳歌しよう!
友達を作って、遊んで、恋愛なんかもしちゃって…!
…なんて思っていた時期がありました。




