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ラストバレット ~下層区の死神~  作者: りのぺろ
登場人物と世界のルール

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――― 登場人物と世界のルール

■ 主要登場人物(第二章終了時点)

 アゲハ 年齢:19歳

 所属:下層区(中層区への移住を控えている)

 最高到達レベル:12(累計キル数:110以上)

 具現化する銃(スキル):セミオートマチック・ピストル

【特性】

 近距離大ダメージ型。一撃の威力は極めて高いが、装弾数が少なく、射撃時の反動(キックバック)が非常に大きい。慎重に狙いを定めるアゲハの性格を反映している。

 所持スキル(すべて血の滲むような『鍛錬』によって強制発現させた本物のスキル)

【気配察知】

 視界外にいる敵の殺気や存在、位置を脳裏に視覚的なイメージとして捉える。

【痛覚遮断】

 サバイバル戦闘中、弾丸を浴びた際の脳を灼く痛みの電気信号(トラウマ)を一時的に完全に遮断する。

【徹甲弾(ピアッシング・バレット)】

 具現化する弾丸に、物理的な壁や敵が構える防具・盾等を「すり抜けて(透過して)」撃ち抜く貫通属性を付与する。

【マズルブレーキ(反動抑制)】

 ピストルの強烈な射撃反動(キックバック)を、銃自体の構造イメージで大幅に減衰させる。

 モミジ年齢:19歳

 所属:下層区(アゲハと共に中層区へ移動予定)

 最高到達レベル:12(累計キル数:110以上)

 具現化する銃(スキル):二丁拳銃(ダブルアクション・リボルバー)

【特性】

 手数・中近距離型。一発の威力は低いが、圧倒的な連射性能(手数)で敵を牽制・制圧できる。ただし、二丁同時に具現化するため、かかる重量負荷や反動、必要な精神力もアゲハの二倍になる。

所持スキル(すべて『鍛錬』によって獲得したリセットされない資産)

【気配察知】

 アゲハと完全に共有・同期された、死角から迫る殺気を看破する感覚。

【痛覚遮断】

 極限の戦闘中、死の恐怖と痛みを精神から切り離す。

【跳弾(バウンド・ショット)】

 放たれた弾丸が、コンクリートの壁や鉄板に反射して、遮蔽物の裏(死角)に隠れる敵を正確に襲う。モミジの驚異的な「脳内物理計算(戦術脳)」によって機能する。

【クイックローダー(高速装填)】

 リボルバーの最大の弱点であるリロード(装填)時間を、具現化のシークエンスを応用してコンマ数秒に短縮する。


おばあちゃん

 元・中堅サバイバーの生き残り。現役時代に何度も「高レベルでの10名以内生存」を達成し、引退した。自宅の裏手で、現役時代に獲得した『植物急成長スキル』を農業に流用し、高速で実る畑を営んでいる。生体IDの登録すらされていない掘っ立て小屋を双子に貸し出し、特訓を施した。


おじいちゃん

 元・中堅サバイバーで、おばあちゃんとは現役時代からの喧嘩仲間。足が不自由。下層区に留まり、システム登録の抹消された(廃棄された)古い毛布や、自ら繕った靴下を双子へお礼に融通するなど、泥付き大根を通じた「下層区の温かい日常」の一部を担っている。


ブラルド

 待機場で見極めた初心者ばかりを死角からハントして、安全にレベルを維持してきた噛ませ犬。元のレベルは「18(中層区一歩手前)」。中層区へ上がった双子に襲いかかるが、新スキル『気配察知』と特訓の前に完全敗北し、レベル1へとリセットされた。その後、システム補正に頼り切っていたツケ(現実の肉体を鍛えていなかったこと)がたたり、レベル格差によってチームから見放され、戦闘スピードについていけず下層区の底へと没落した。


ラグランドル

 最高到達レベル40。サバイバルでは極力戦わず、罠や芋りに徹する「徹底的な芋りプロ」。双子の両親をプレミアムサバイバルのラスト5分で背後から射殺(2キル=20万ラムを強奪)し、上層区へと逃亡した、双子の終生の仇。


■ 世界観とサバイバルの仕様・ルール


レギュラーサバイバルとは

100人で行われる、仮想空間をベースにしたバトルロイヤル。

ライフがゼロ(戦闘不能)になった瞬間、システムが自動的に【緊急蘇生・強制退避(セーフティ)プログラム】を起動し、肉体データを修復して自宅のソファに強制転送する。死ぬことはないが、頭を撃ち抜かれた激しい「痛み」や「トラウマ」だけは神経の残滓として現実の脳に刻まれる。

1キル=2000ラム。

終了時に「10名以内の生存枠」に入れば、死亡していないとみなされてレベルを維持できるが、一度でも途中で死亡すればレベルは容赦なく『1』にリセットされる。レベルが下がればシステムから付与されていた身体能力補正(ステータス)も完全に初期値に戻る。


プレミアムサバイバルとは

年に一度、合法的に「人間を間引く」ために運営が作った精巧なデスゲーム。

システム側によって【緊急蘇生・強制退避(セーフティ)プログラム】が完全にオフ(無効化)にされている。

ライフがゼロになったサバイバーは、肉体データが修復されることなく、その場でシステム上の「不適合・廃棄データ」として完全に抹消(デリート)され、現実に戻ることはできない(物理的な消滅・死)。

1キル=10万ラム。100人参加、生き残れるのは10人。


サバイバル中

武器は肉体から一時的にデータ物質化させるスキル。

具現化している間は、銃の重さによる【重量デバフ(移動速度の著しい低下)】が発生し、さらに維持し続けることで【エネルギー(精神力)の消耗】を伴う。

そのため、プロは移動中には絶対に銃を具現化させず、接敵した一瞬(コンマ数秒)だけで具現化して撃ち、すぐに消す立ち回り(タイムラグゼロの具現化)を取る。


■ 世界

この世界の武器、装備、ラム(通貨)はすべて個人の「生体ID(所有権)」と厳格に紐づけられており、システムが24時間血眼になって監視している。

物品の無償譲渡、物々交換をシステムが検知した場合、強制没収とアカウントへのペナルティが下るため、ベテランが初心者に武器や金を融通することはシステム的に不可能。

監視の抜け道の一つとしては、システムにデータ登録すらされていない「土から採れた泥のついた野菜」を手渡しする等のグレーゾーンのみ。


スキルの獲得ルートは二つ。

まず、レベルアップ(最高レベル更新)時に確率でシステムから付与されるもの(通常のルート)。

もう一つは「極限状態における、尋常ではない鍛錬(修行)」によって肉体に強制的に開花させるもの(おばあちゃんの下で行った双子のルートがその一つ)。

自分用でもあるのは秘密にしておこう。

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