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アラタな出会い(8)

いよいよ本題に入るか。




俺はベッドに正座をする。



「ごめんなざい!!!!!」


「え?え? 急にどうなさったんですか?」


「実は昨日の夜の記憶が一切ないのです。どうか何があったのか?どうしてレイラ様と出会いここにこうしているのかをこの私めに教えていただけませんか」


俺のジャパニーズ土下座に呼応するようにレイラもベッドの上で正座をする。


「そ、そうなのですか。本当に一切ないのですか?」


「全くありません。が、レイラ、いえレイラ様を思う気持ちだけは一切偽りはありません」


もう、もはや何を言っているのか?自分でもわからないが、ここは下手に行こう。下に下に!


「それは、ありがたいのですが… ではちょうどいいので私の身の上を含めながら話しましょう」


「わたしは、ハーフエルフです。 エルフの国『ネイルバフ』と人族の国が戦争状態であることはご存知だと思いますが、わたしはその時捕まった母のエルフと人の父の間に生まれました」


え?戦争? ハーフエルフ? ネイル??? 新しい単語が多くてツッコミそうになるがグッとこらえる。


「父は優しい方で、戦争中でもエルフの母を愛し、わたしのことも大切にしてくれました。しかし、2年前密かに暮らしていた森の中の私たちの家に山賊が現れたのです。父もそれなりの腕前だったと聞いていましたが、わたしと母を人質に取られ、手を出すことができませんでした。わたしも母もエルフですので多少の魔法を使えますが、お互いが人質に取られているということで手を出すことができなかったのです。


そして、そのまま家族がバラバラに奴隷として売られることとなりました。


わたしは魔法が使えたことと容姿から、商人に買われました。


荷物運びと用心棒、掃除から洗濯まで寝る間もなく働かされました。失敗すると乱暴されることもあります。夜はもっとひどい仕打ちが待っています。

エルフですので、容姿が幼く見えようが容赦ありません。

だってエルフは敵対国家の住人ですからね。

主人がひどい扱いをしようが見て見ぬふり、むしろ石を投げられることもありました。


主人は昨日も商売がうまくいかなくて、ひどく飲んだ帰りでした。わたしはいつもの様に付き添いをしておりました。 娼館の前で主人は何を思い至ったのか、急にわたしを働かせようとしたのです。


しかしそれはうまくいかず、わたしを売ろうと考えたのです。


そしてそこで、酔って歩いているアラタさまを見つけ声をかけてのです。


「この奴隷を買ってもらえないか?」そう言ったと思います。


なにか少し話した後、アラタ様は


「こんな子供を、奴隷にするとは許せん。恥を知れ」


と言って剣を抜きました。 とっさのことに私もびっくりしましたがアラタさまはその剣で、石でできた橋の手すりを突然斬ったのです。そしてこうおっしゃいました。


「今宵の、リンポキリュウは一味違うぞ」と


主人は腰を抜かし、謝りました。


「では、この子は俺がもらう」


そう言って、袋から金貨を一握り主人に渡すとわたしを連れ出してくれたのです」





くさいなぁ。俺酔ってそんなことしていたのか?


微妙に金貨が減っていたのはそういうことね。でも正式に買ったらもっと高いんじゃないかな?まぁナイス俺!!!


「そのあとは、部屋に帰ってきて…」


急にレイラが顔を赤らめた。


「とても大胆でしたね。着ているものも剥がされて…そこも覚えてないのですか?」


え?そうなの?どうしよう。やっぱり何も覚えてない。


「う、そう言われてみると断片的に思い出してきたぞ」


少女の泣き顔に、少し嘘をついてしまった。

あ、でも24才だと少女ではないのか?

ハーフエルフだと成長が少し人間とは違うのかな?


「とにかく、わたしは前のご主人があまり好きではなかったので、新しいご主人に出会えて良かったです」


そう言うと、こっちを見て笑うレイラにちょっとマジに惚れた。





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