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音速異世界爆走記  作者: 風間サトシ
第二章
33/81

第三十一話:エルミール国王就任式


 一難去ってまた一難とならないように生きようかと思う今日此の頃です。

 

 長かった従軍活動も終了を告げようとしている、後はちょっと挨拶して

ミーナに帰るか。


  

 カリーナさんはいるかな、公爵の婚約者じゃもういないかな?

 

「ヒルダは帰ったら何かしたい事はあるか?」


「兄様、服が欲しいです、最近ちょっと着替えるのが大変です」


「そうか成長期だから背が伸びたんだろう、ミーナにもどったら買いに行こう」


 ここは間違っても体重が増えたとかは後が怖いので言わない

アンデッドみたいに浄化されたくない。


 そのままサラたちに続いてカナンの街へ入ると物凄い歓声が聞こえる

勝利はしたが、凱旋パレードで迎えるような事じゃないだろう。


 そのまま市民の方々に見送られ城の前の広場に到着

全員収まらないので、半分以上は広場に隣接する別の広場だ。


「みなさん、やっとカナンにもどってこれました、今夜はみなさんの飲み食いの

代金は全てこちらで支払いますので、大いに英気を養って下さい」


「「「オーー」」」


 もちろん俺の負担じゃないよ、先発したシャルが公爵からの伝言を

預かり、そこに金額を気にしないで兵をねぎらうように書いてあった。


 9000人分もお金払ったら破産しますよ

 

 城にみんなで入り帰郷の挨拶をしようと偉そうな内政官を探すが見かけない

なんか人が減ってるな、階段の掃除をしているメイドさんに代官の居場所を

聞くが、わかならいとの事、ギブン公は王都にいるとして、だれか代理が

いるはずなのだが、見つからない。


「シャルとサラ悪いけど、帰郷の挨拶ができそうな人を探してきて」

 

「「はい」」


「ミラも探しに行きます」

「いや、ミラはいかなくていいよ、迷子になったら探すのが大変だ」


「ミラ迷子にならないです」

「ダンジョンであれだけ迷っておいて、ミラを一人にはできないな」


 しばらく三人で広間で待っているとシャルたちが見たことのある文官を

連れてきた。


「お呼びしてすいません、帰郷の挨拶だけしてすぐにミーナにもどりますので」


「ダテ男爵、何を言ってらっしゃるんですか?」

「何か不都合でも?」


「今からミーナに戻っていては王都の新年会に間に合いませんよ」


「新年会は1月では?」


「軍を率いていたので聞いてないんですね」


「私は現在カナンの三人の代官の一人ですが、簡潔にお話しましょう」


 それから20分ほど代官の話を聞いた、かなり俺の予想の上を行った

話だったが、嘘つく訳ないし本当なんだろう。


「わかりました、いろいろ教えて頂き感謝致します」

「いえ、ノースフォールの英雄にそう言って頂けて恐縮です」


 誰が英雄だよ、人がきいてたらどうするんだ。

 

 話の内容は、どうやらギブン公が王都についてすぐに国王が死亡した事。

 

 ギブン公が王の代理として王国中の貴族当主に1ヶ月早めた新年会に

出席するよう命令した事、当主が来れない場合は次期当主が来るよう

厳命があり、破った場合は爵位没収との事。


 これには王国に本店を置く上位商会も含まれる事。

 

 王都の新年会は7日後で、ここから馬車で2日かかるらしい

当然俺も行かないと罰を受ける訳だ、


「悪いが王都に行かなくてはならない、ヒルダ約束は今度ね」

「兄様わかりました」


「じゃあまだお昼ごろだし、みんなは食事をしておいで、6時に門に集合だ」

「ご主人さまは行かれないんですか?」


「宴会っていうのは上司がいくとみんな騒げないもんなんだよ」

「ミラ程々にしておけよ」


「大丈夫です、4人前位で許して上げるのです」


「じゃあ、みんな後でね」


 宿で夜まで部屋を貸してもらい、PCの充電をする、軍を指揮している間は

なかなか出来なかった。久しぶりにアニメでも見るか。


 ギブン公は戦国時代の上洛命令みたいな事をしたと言う事はかなり味方に

恵まれているか、強力な軍事力を手に入れた訳だな、お金もありそうだし

地位と権力とお金の3つは手に入れてるわけだ。


 これは王都に行かなければ領地に攻め込むと言っている訳だ

日和見していた諸侯がどうでるか、内乱は困るな。


 まだ早いが、そろそろ門へいくか。

 門へ到着すると人はまばらだが、4人は揃っていた。


「ご主人、遅いです」

「まだ約束まで1時間あるだろう」


「みんな早いな?」

「はい、今日中に王都に行くとなればあまりゆっくりできません」


「もうステーキは当分、無くてもいいです」

「ミラちゃんは6人前、ヒルダは2人前食べていたもんね」

 

「お前ら、ただと言っても食い過ぎは良くないぞ」


「とりあえず行くか、まず林まで行こう」


 俺たちも結構有名になったようでいつものように街の近くからバイクという

訳にはいかないようだ、40分ほど歩いて人目につかない場所まで来たので

テテを呼びバイクへ変形させて王都へ出発。


 王都へ着いたので列に並ぶか迷う、夕方なのに並んでいる人数は

100人を超えている、加えて審査時間が長い、貴族証にがんばって

もらうか、列から外れて門番の前にいく。


「若造、列に並べ」

「すいませんね、日も落ちそうなので通してもらえませんか?」


 そして貴族証を見せる。

「これはダテ男爵でしたか、部下が誠に失礼しました」


「気にしないで下さい、前に比べて随分厳重ですね」


 前に王都へ来た時はもっと簡単にみんな通過していた。

 

「はい、新国王が、流民を廃止して、平民以上にも新たな身分証への書き換え

を命じましたので、ここで一時滞在許可書を発行をしております」


 戸籍の書き換えかこれは王都は大変そうだな、とりあえず宿か

王都に入り手近な宿へ行ったが満室で断られた、その後も5件連続で断られ

最後の希望で王都に来た時に泊まっていた宿に向かう。


 宿の方の話によると東門よりはまだ空いているらしいが、10キロ以上

歩きたくないし、これは商人が部屋を独占しているようだ。


 最後の宿につくと、またも満室でしたこんな所で貴族だから一部屋提供しろ

とも言えないし、諦めて東側の宿屋に行くか?


「もしかして、ダテ男爵ではありませんか?」


 なんか知らないやつが話しかけてきた、20代後半って所か。


「そうですが、あなたは?」

「アルトハイム様の命で男爵を探しておりました」


「そうでしたか、しかし我々は今回泊まる宿を探さねばいけないので」


 丁寧にお断りして去ろうとる、最近食欲もないし面倒はごめんだ。            

 

「泊まる所ならばすでに用意させて頂いております、近くなのでご案内します」


 着いていくとついたのはアルト商会だった。

 

 屋敷でテリーという青年から挨拶を受け、部屋へ案内された

俺とサラたち女性陣は別々だ。


「男爵、父がいうには今回の新年会は口実で戴冠式が行われアルベルト様が

正式に国王を名乗ります、ダテ男爵の領地もすでに決まっているそうです」


「私が領地持ちですか?」


「場所はわかりますか?」

「そこまで詳しことは父も教えてくれませんでした」


「そうですか、ではすみませんが戴冠式までお世話になります」


「はい、気兼ねなく使用人共々ご指示頂ければ可能は範囲でお手伝いします」

   

「ありがとうございます、少々疲れが溜まっているのでまたということで」


「それは存ぜず失礼しました、では失礼します」


 テリー君か流石にアルトハイムさんが優秀というだけはある20才位だろうか

若いのに本店を切り盛りするだけあり、落ち着いている

俺は体がだるいのですぐに休ませてもらった。


 翌日、4人を集めて、領地が手に入ることと、他にいくつか話をしてから。

 

「今、王都は人が集まってきている、みんなには良さそうな感じの人に声を掛けて

きて欲しい、最後の面接は俺とみんなで戴冠式の後に行う」


「人を見下す人や女性に礼儀のない人はダメだ、金貨を1000枚渡しておこう」


「ご主人さまは一緒にこないのですか?」

「サラ、悪いが病気のようで今は街へ出られない、3日程度で治る病気だから」


 ヒルダがヒール系の魔法をいくつか掛けてくれたが、高位の神官でも病気は

無理らしい、たぶん麻疹だと思うが、戦場で無くて良かった。


「ヒルダも行っておいで、服を買ってきてもいいぞ」


 ヒルダも諦めたのかおとなしく部屋から出ていった、それから朝と晩だけサラが

食事を持ってきてくれるが食欲がないので熱さまシートを貼り、飲み物だけだ。



 なんだかんだで3日目に熱が下がった、様子見でその日は食事だけして休んだ。

 

 結局4日無駄にしたが翌日は気分の良く、みんなで朝食を取り久しぶりに

王都を歩いた、三人はまだ人探しをしているので、ヒルダと二人王都を散策。


「兄様、大丈夫ですか?」

「ああ、もう大丈夫だ、人探しは順調か?」

「なんか嫌な人が多くて、人が集まりません」


「そうか、平民上がりの男爵で領地も決まってないからな、仕方ないさ」


 しかし本当に人が多いな、各地の諸侯や商人だけではない様子だ

巡回中の兵士も多い、内乱とかは辞めてくれよ。


 ヒルダの服選べに付き合いその日は帰宅。

 

 翌日の朝にアルトハイムさんが訪ねて来た、正確には自分の家だから帰宅か。


「カズマさん、病気だったそうで大変でしたな」

「申し訳ない、でももう完治しましたので」


「そうですか、今日はこれを渡すために来ました」


 そう言って青いカードをもらった、ギルドカードより一回り大きい

名前以外は番号が表示されているだけだ、アルトハイムさんも同じような

カードをもっているのでこれが新しい貴族証なんだろう。


 アルトハイムさんも男爵か本業はどうするのやら。

 

「わざわざ届けてくれてありがとうございます」

「いえお気になさらず、カズマさんは人を探しているようですね息子から

聞きました、良ければカズマさんに合いそうな人物を紹介しますが」


「それはありがたい、ぜひお願いします、紹介状を置いていきますので

詳しい事は息子にお聞き下さい」


「私は今は忙しいので失礼させて頂きます、戴冠式でお会いしましょう」


 そう言うと部屋から出ていった、本当に忙しそうだ。

 

 テリー君も含めてみんなで食事中に紹介状に書かれた相手の事を聞いたが

元は子爵家で家令として腕を奮っていたらしいが家が没落して今は

商人をしているらしい。


 とにかく会ってみなければ、戴冠式まで日が無い、働いている場所は聞いてある

のでみんなで訪問だ、急な訪問で会ってくれないようなら縁が無かったと

諦めよう、あまり立派な建物ではない、下位商会といった所か。


 入って紹介状を渡すと、中に通された店員がサラとミラの事を見ているので

こいつらロリコンかとも思ったが、10分もすると応接室じゃないな、ただの

8畳程度の部屋に40才位の男が息を切らせて飛び込んできた。


「サラ様、ミラ様、ご無事だったんですね、このハイム八方手を尽くして探して

おりましたが、資金も乏しくもう他国に行って

しまわれたかと心配しておりました」


 俺は無視されているが、いいだろう、どうやらサラをお嬢様と呼ぶという事は

ミッターマイヤー家の使用人だったものか、アルトハイムさんは全てお見通しか。


「ハイム、あなたも上手く逃れられたんですね本当に良かった」

「ハイム、姉さま共々、前よりいい生活しているので問題ないです」


「これはダテ男爵、サラ様たちをお見かけしたと家の者から知らせを受けたので

お見苦しい所をお見せしました」


「お気になさらず、私は人材を求めており、アルト商会に貴方を紹介して

もらったので来ただけです、サラの知り合いで何よりです」


「いえ、サラ様とミラ様を助けてくれて、本当にありがとうございます」


「お時間を頂けるなら、こちらからいくつかお聞きしていいですか?」


「はい、なんなりと」


 それからミッターマイヤー家の滅亡の原因と過程と今に至る状況を聞いた。

 

 ミッターマイヤー家はガブロン伯爵という没落貴族に嵌められて無実の罪で

第二王子一派によって爵位没収の上、当主は処刑、母親は幽閉、娘の二人は奴隷に

落とされたらしい、ガブロンとやらはミッターマイヤー家が納めていた街の

領主の座が目当てで彼が領主になってから街はかなり荒れたらしい。


 その後にハンスさんが二人を探すために忠誠心の強い使用人と共に

情報収集をする為に全財産を出し合い店を構え、仕事をしながら二人の行方を

探したらしい、店の運営はぎりぎり黒字程度で次の税金も危ないらしい。  


 ガブロンとやらはノースフォールの戦いに王太子と共に出陣して

未だ音沙汰不明らしい、死んでてくれると有り難い。


 まあ男爵の領地といってもその辺の村かも知れないし、そんなに人はいらない

だろう、ハンスさん以下、ミッターマイヤー家の方々は来てくれるらしいし

話を色々きいている最中にも、話し方、礼節は問題なしで、この人の生き方にも

共感できる。


 サラとミラが未だに奴隷だと言った時は流石にショックを受けていたが

犯罪奴隷の解放条件を理解しているのか納得してくれた。


 ギブン公と1分程度は話す時間をもらえるだろうし、誰か高位の内政官を紹介

してもらうのもいいかも知れない。


「では今日は失礼するよ、サラとミラは積もる話もあるだろうから帰りは

いつでもいいよ」


「「ありがとうございます」」   、 

          

 二人を残して、アルト商会に戻る、ハンスさんの話は2時間続いたのでもう

夕暮れだ、あの話を元に脚本をかけば、いい話が書けそうだ。


 今日もアルト商会には商談を求める客が列をなしている、もはやアルト商会

がこれから急成長するのは確定なので、みんな必死だ、新国王が即位してから

接近しても遅いと理解しているのだろう。


 テリーさんとも商談をしようかと思ったが分刻みのスケジュールなので

遠慮しておいた、たまに夕食を一緒に取るので、そこで少し話せる。


 本当にアルト商会の人間はいつ寝てるのやら。

 

 それから数日、王都見物をしながらブラブラすごしていると。

 

 深夜に戴冠式への正式な招待状が届いた。

 

 テリー君の話ではすでに王都の門は全て閉鎖されており、明日の戴冠式に

出席できるのは招待状持参者だけでテリー君も出席するらしい。


 王都閉鎖ですか、招待状を受け取れなかった貴族は爵位没収か反乱だな

明日はギブン公のお手並み拝見だ、サラたちの事もお願いしないと。


 翌日3の鐘より戴冠式という事だが、午前7時にテリー君は既に出仕の用意が

できて出かけるというので、俺も朝食抜きだが一緒に王城に向かった。


 四人は城の横にある護衛の待機場所で待機してもらった

四人はすでに朝食を摂っていた、解せぬ。


 城の広間はまだ8時前だと言うのに人で埋め尽くされていた、こいつら時計

でも持っているのか、貴族、商人、有力者に内政官といった所か、兵士以外は

武器の持ち込みが禁止なので俺もだいぶ状態が悪い刀を二本入り口で預けた。


 アイテムボックスがあるとはいえ、武器を預けないと後で疑われたくない。

アルトハイムさんやテリー君は人気者らしく、20名以上に囲まれていたが

俺は貴族や商人に知り合いがいないので隅でおとなしくしていた。


 午前9時40分に戴冠式の準備が整ったとの知らせがあり、兵士に先導されて

移動開始、ほんとにこの城はでかいな、会場に着くと厳かに戴冠式が開始された。


 どうやら3の鐘と同時に開始らしい、一般市民のように3の鐘を聞いてから

城に向かうような愚か者はいないらしい。


☆☆


「神の信託が託されました、神は貴公に王の器有りと審判されました」


「豊穣神の名において命名する、ここにアルベルト・アーサー・エルミールを

第30代エルミール王国の国王に任命する」


「謹んで拝命いたします、これより私はこの国を災難から守り、あらゆる国難を

退け、またこれを侵す者には豊穣神に代わり制裁を加える事をを誓います」


 豊穣神っていうのはペコの事か、たしかエルミール王国の国教はクリス教

だったはずだがマルム教の司祭なのかな?


 しかしギブンの名は捨てるのか、ちびっ子が継ぐんだろうか?

 

 戴冠式は事前に根回しがすんでいるのか簡単に終わった。

 

「これより我がこの国を治めることなった、皆の者、我に力を貸し王国の礎と

なるのだ、功績を認めた者は遇する事を約束する」


「加えて我の王位就任に異を唱えたクリス教の解体を本日を持って実行する」


「諸君は今回も呼び出しに答えなかった反逆者を打ち破り王国に秩序を

回復すべく働いてもらう、貴公らの働きに期待する」


「王国万歳、アルベルト陛下万歳、エルミール王国に栄光あれ」


 千人近い人間の大歓声が会場に響き渡る、人々の興奮は容易には収まらず

20分程度続いた、その後に商人や有力者は前の広間に集まり内政官により

今後の説明を受ける事になり、テリー君とはお別れだ。

 

 戴冠式に出席した貴族家の当主のみ謁見の間に通された。

 

 てっきりテニスコート程度かと思っていたが体育館並だな、これじゃ後ろに

いたら声もほとんど聞こえないな。


 まずは爵位没収の貴族の名前をハマーンさんが読み上げていく、俺の記憶力の

範囲内だと、全部で侯爵家2家、伯爵家が10家、子爵家が18,男爵家が25だ

それ以下の准男爵家や士爵家とかは広間に既に一覧が張り出されているらしく

興味がある者は帰りに見ていけみたいな事を言ってた。


 そこで一旦休憩を挟んで次はみなさんお楽しみの領地配分と昇進のお話だ

降格する方もいるかも知れないが、仕方ないだろう日和見貴族は。


 1時間程度、まるでノンアルコールのようなワインと料理を楽しんでいると

兵士に呼ばれた、呼ばれたのは全体の6割ほど程度だろうか?


 侯爵に昇進した者が2人か流石に少ないな、伯爵昇進組は5人か

呼ばれた者は安堵のした様子だ。


 どこかで陰ながら戦ったり、閣下を支持していたんだろう。


 次は子爵昇格組が呼ばれる、だいたい8人ってとこか?

 

 そこでアルトハイムさんが呼ばれた

 

「アルトハイム殿、陛下の前へ」 。


「アルトハイム・アルト汝を子爵に任命する」

「領地はアルトとする」


 アルトハイムさん子爵ですか、凄いですね、アルトってどこだっけ?

 

 アルトハイムさんがそのまま諸侯の列に戻る

これで子爵は終わりか、次は男爵だな昇進できなかった貴族は残念そうだ

日和見勢力は努力で示せという事か?


「ダテ男爵陛下の前へ」


 一拍置いて俺が呼ばれた、これは領地だね、どこかなノースフォールとか

だったら嫌だな、できればミーナ近郊の村がいいな。


「カズマ・ダテ汝を子爵に任命する」


 え、子爵ですかよほど人材不足と見える、ギブン公についた貴族は優遇する

姿勢を示さないといけないようだ。


「領地はエトワールとする」


 なんか可愛い名前の所ですね、どんな所ですかね?

 丁寧に頭を下げてそのまま元いた場所に戻る。

 

 結局子爵昇進組は俺含めて10名、その後に男爵昇進組15名だ

結局昇進組は32名か、全部で60名位いるから半分といった所か。


 ということは半分の方は保留でここに呼ばれなかった方は降格かな?

 

 そして式典は終わりパーティに移った。

 

残高:10億5千万と金貨25枚


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