表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女騎士団は今日から僕のハーレムになりました  作者: 真木あーと
第四章 それでも、それでも結束は──
60/64

第60話 決戦に、向かう。

 その後、体力回復や、剣の手入れのために一旦迎賓の間に戻ったが、特に魔姫(まき)が出てくる様子もなかった。

 とはいえ、何があるか分からないので、早めに対処する。


 先ほどの階を越え、更に上へ。

 数階は上っても何もなかった。


「疲れたです~」


 体力のないアメランが弱音を吐き始めた。

 彼女に体力がないのは今に始まったことではないが、今日は朝から大規模な魔法を何度も使っているのだ。

 実は尋常でないほど疲れているのではないだろうか。


「アメラン、いいよ。君は今日十分頑張ったからさ。下行って休んでおいで?」

「行きます~。まだ、魔法は使えます~」


「でも、疲れてるんだろ?」

「はい~ですから~、エメさまがおんぶしてください~」



 アメランが両手を上げて、背負って背負ってのポーズをする。


「しょうがないなあ。ほら」

「わ~い。えへへ~」


 アメランが嬉しそうに背中に乗る。


「うらやましいですぅ。あたしもおんぶして欲しいですぅ」

「また今度ね?」


 エメフィーは軽くそう言って、階上へと向かう。


「この上です。私の記憶では、この先に魔姫(まき)の居間があります」


 マエラが最後の階段を指さす。


「ありがとう、マエラ。君はここまででいいよ」


 アメランを下ろしたエメフィーは、ここまで導いてくれたマエラに感謝を告げる。

 そして、戦闘には参加しないマエラを階下に返そうと促す。

 エメフィーが言わないと、忠臣でもあるマエラは危険な戦場についてくるだろう。


「そうですね、私は戦闘能力がありませんから、そうおっしゃるのも分かります。ですが、全員が自分の戦闘をするなら、それを見て采配をする者も必要なのではないでしょうか?」

「……どういうこと?」

「私は必要だと言うことです」

「いや、でも……」



 これから先は皆自分の身を守るだけで精一杯であり、誰もマエラを守れないのだ。


「私がいなくても、いざという時に殿下は判断できますか?」

「出来ないことは、ないと思うけど……」

「では、その一瞬の判断に、ジュエール王国の未来を背負うことは出来ますか?」



 エメフィーの判断力の速さは、誰もが認めるところだ。

 だが、マエラに対して、王国の未来を背負う判断の全責任を負える、と言えるほどの自信はない。


「……分かったよ。じゃあ来てよ」

「はい、どこまでも、お供します」


 にっこりとほほ笑むマエラ。


「マエラさんってエメさまの正妻になるんですよね~? エメさま、絶対お尻に敷かれますね~?」


 エメフィーが背負っているアメランが言う。


「だろうね? だけど、別にそれでも構わないよ。マエラは僕が困った時には必ず助けてくれるからね」


 エメフィーがほほ笑む。


「さて、それでは、現時点の作戦ですが、アメランは殿下とシェラに空気鎧(エアアーマ)の魔法をかけてください」

「はい~。でも~これ~、多分魔姫(まき)の攻撃には聞きませんよ~?」


 空気鎧とは、空気を圧縮して物を通しにくくする魔法で、実際の金属製の鎧と比べても重量が全くないため、力がなく、かつ、高速戦を展開するための装備とも言えるが、フルメイルよりも防御は期待できない。


「構いません、矢くらいは弾けることでしょう」

「ですね~」


「サイ、あなたは殿下やシェラに矢が当たることを気にせずに魔姫(まき)を攻撃しなさい」

「はい!」

「そして、殿下とシェラですが──」



 マエラの指示によって、的確なプランが決められていく。


「戦闘中作戦を変更することはあります。聞こえたらそれに従ってください。聞こえなければ、各自判断してください」


 マエラの言葉に各自が応える。


「では、行きましょう」

「はい」


 マエラの号令で、全員が階段を上っているとき、エメフィーは、あれ。僕ってここの団長だよね? などと考えていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ