第5話 仏さまからの提案(1)
カドカワ10周年記念長編コンテスト中間選考作品でございますm(_ _"m)
「仏さま!」
「なんじゃ、道徳?」
「死んだはずの儂じゃが、産まれ変われるとは本当のことなのですか?」
先ほど仏さまが儂の病死は、神さまたちの手違いと言う奴で寿命の方が20年近くも短くなったらしい……。
そう儂は生前に姉ちゃんや従兄弟……。妻や息子、娘……。
そして孫達に健康食品……と言っても? 中世ぐらいの時代までは中華人民共和国や朝鮮、日本などでは漢方薬の生薬として売られていたものばかりで。儂が取り扱いしていたアイテムには田七人参、エゾウコギ、朝鮮人参、アガリスク、ムラサキイッペ、冬虫夏草、ウコン、紫ウコン、クコの実、マタタビ、イチョウの葉、バナバ茶、ビワの葉、柿の葉、熊笹、松葉、杜仲茶、ルイボスティーにジャスミン茶……。
まあ、マムシにスッポン……。コラーゲンにグルコサミンと、他にも多々アイテムを扱って販売もしていた儂じゃから100歳までは余裕で生きると思っていた。
しかしみなの知っている通りで儂は自分のミスで熱中症を患い、痴ほう症……。体力が落ちた儂は色々な病魔をその後は発病させ帰らぬ人へとなったのだが。どの病気の、どの辺りで神さまたちのミスが生じ、寿命が短くなったかはわからぬが、儂の死は計算外だったと仏さまが教えてくれたから。儂は日本で人として産まれ変わることが可能なのですか? と尋ねた。
でッ、もしも本当に人として産まれ変わることが可能ならば、儂は仏さまのことを信じ、信仰を続けて、御経を唱えてよかったと心から思えば。
「ああ、道徳よ。其方は人として産まれ変わる事は可能じゃが。しかし其方が生まれ変わる、生き返ると言っても道徳が生前に生きておった日本では無く、別の世界である。異世界と言う奴じゃ」
仏さまは儂へとニコニコと満身の笑みを浮かべつつ奇妙な単語──【異世界】と言う言葉を使われて、儂はその世界で産まれ変わるか、生き返るかの選択みたいでの。
しかし団塊世代の儂には【異世界】と仏さまが儂へと告げてきた言葉がピン! とこない。
だから儂は仏さまへと【異世界】とはどんな世界なのか? を尋ねるために。
「あの、仏さま?」
と恐る恐る声をかけた。
◇◇◇
「何じゃ、ミチ?」
「あの、仏さま……。異世界とはどのような世界なのですか?」
儂は仏さまに【異世界】とはどんな世界なのかを尋ねていた。
「えっ! ミチ! お前は日本人なのに異世界の事……。ファンタジー溢れる世界の事を知らぬのかぁ?」
儂が仏さまへと尋ねると彼? 彼女? まあ、性別がどちらなのか理解がし難い。仏さまが本当に驚愕した顔……。御自身の目が飛び出そうなくらい驚いた顔で尋ね返してきた。
しかし儂は日本人だが【異世界ファンタジー】なんてよく知らない、わからないから。
儂も自分の首を傾げつつ困ったちゃんな顔をしながら。
「はい、儂は日本人ですが、異世界ファンタジー溢れる世界などわかりません! 知りません! ピン! ときませんから、仏さま、具体的にどんな世界なのか教えてください」と嘆願をして。
「──未確認飛行物体……。UFOや猿の軍団や怪獣がでるような世界とは違いますよね?」とも、儂は、一応は仏さまに恐る恐ると尋ねてみたよ。
(お願い)
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