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団塊世代のミチとトラ、山ちゃんの三人があの世へと行けば! 優しく対応してくれたのは神様、女神様ではなく、仏様でした!  作者: かず斉入道
第1章 団塊世代初の異世界へのお導きは女神様ではなく仏様でした

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第29話 ここは何処? と悩めばいきなりイベント? (3)

 儂は叫びつつ自分の両手を振り、足を上げ、元気よく歩きだした。


 しかしトラの奴がここで! この場面で! そう、こんな樹木が覆い茂った雑木林で!


 『ここで言ってはならんじゃろぅ、トラ、お前、《《その言葉》》は……』


 と、俺や山ちゃんが言いたくなることを告げ、尋ねてきた。


「……ミチのあんゃん?」

「何やぁ、トラ?」

「仏さまは、この世界は中華人民共和国の古い時代と類似した世界じゃと言ちょぉったね? 実際儂等も昔見たジ〇ッキーチェンや西遊記でみた出演者の人たちが着とったような衣服を着とるけぇ」

「ああ、そうじゃのぅ、だから、それがどうかしたんか、トラ?」


 まあ、儂はテンプレ通りに周りをキョロキョロと警戒しつつ、怯えるトラへと『あっ、ははは』と前向きに笑いながら歩き、行進を続けつつ尋ねた。


「……いや、どうかしたのか? じゃ、ないけぇ、ミチのあんゃん……。こう言った場面、場合……。樹木が覆い茂る密林は大抵《《あれ》》が……。獣が……。特にこの世界だと《《大きな人食い虎》》が出そうじゃけ、ミチのあんゃん……」


 密林の中を明るく元気よく歩きだした俺等にトラの奴が覇気を削ぎ、幸先不安になることを奴は相変わらず周りを警戒しつつ怯えながら尋ねてきたから。


「トラ、お前なぁ~。俺の冒険が始まったばかりなのに縁起の悪いことを言ぅなよなぁ~。山ちゃんもそう思うじゃろぅ~?」


 俺はやっと始まった自分たちの異世界冒険生活の先行きを不安にさす縁起でもない言葉を怯えつつ告げ尋ねてくるトラへと不満を漏らし、山ちゃんへと話しを振り尋ねた。


「……ん? ミチノリさんの言ぅ通りだよ。トラ君……。空は青空……。いくらこの雑木林が樹木が良く覆い茂る密林だとしても木々の間から陽も良く差すから薄暗くなく、明るいのだから。トラ君、そんなに怯えなくてもえぇのに……。それに僕等にはいざとなれば仏さまから頂いた力が……」


 しかしトラが、俺が『言わんこっちゃぁない』と思う。この場面でのテンプレ言葉を西遊記の猪八戒のようにマジで怯え、漏らすものだから。


《ザッ、ザザザ》


 と激しい足音──!


 それも人と人以外の何物かの足音が、これまた人の時とは違い、よく俺の耳へと聞こえるから。


(これが仙人の力なのか?)


 と、俺が思えば。


「ミチのあんゃん!」

「ミチノリさん、何かが?」


 二人が俺へと声をかけたと同時に。


「きゃぁああああああっ! 誰か助けてぇええええええっ! 虎の魔物食われる~! 食われそうだから~! 誰かぁあああっ! 助けてぇえええっ! おねがいします~~~!」



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