↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
団塊世代のミチとトラ、山ちゃんの三人があの世へと行けば! 優しく対応してくれたのは神様、女神様ではなく、仏様でした!  作者: かず斉入道
第1章 団塊世代初の異世界へのお導きは女神様ではなく仏様でした

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/612

第30話 城門爆砕! 姫武将無双! 空から狙撃! 救出はラブコメ!(2)

 城門が粉々に砕け散った瞬間──


 砦内の盗賊たちが一斉にこちらへ殺到してきた。


「うわっ、来た来た来た来たぁあああああああああっ!」


 俺が如意棒を構えたその時──。


「あなたさまに触れようとするなんて……許しませんわぁああああああっ!!」


 妖蘭の声が響いた。


 次の瞬間──。


《ズバァアアアッ!》


《ドガァアアアッ!》


《バキィイイイッ!》


 盗賊たちが、まるで紙切れのように吹き飛んでいく。


「妖蘭!? ちょ、ちょっと待て!? 強すぎない!?」


「あなたさまを守るためですもの~! この程度、当然ですわ~!」


 妖蘭は奉天画戟を振り回しながら、盗賊をまとめて薙ぎ払う。


 その姿は──完全に《《姫武将呂布奉先》》(九尾狐ver)──


 しかも、俺の周囲に近づこうとした盗賊には、容赦ゼロ!


「あなたさまに近づくなぁああああああっ!!」


 妖蘭の尻尾が九本すべて逆立ち、妖力が爆発。


 盗賊たちはその圧に怯え、足がすくんで動けなくなる。


「ひいいいっ! なんだこの女あああっ!?」


「九尾の狐だ! 九尾の狐が怒ってるぞぉおおおっ!」


 妖蘭は俺の前に立ち、盗賊を一人も近づけさせない。


「あなたさまはわらわが守ります~」


 その甘い声とは裏腹に、動きは完全に鬼神──


 俺は思わず心の中で叫んだ。


(いや、守ってくれるのは嬉しいけど……怖い! 妖蘭、嫉妬で強化されすぎだろ!)



 その頃上空組は──誤射事件発生! 胡蝶、烈火の如く怒る!


 一方──その頃、雲の上では……


「よし、寒椿さん! 次の魔弾いくよ!」

「うんよ! あんた~、しっかり狙いんさい!」


 山ちゃんが鬼火の魔弾を構えた瞬間──。


「えっ……あれ? 照準が……ぶれる……ぶれる……!」


「ちょっと! あんた! また震えとるじゃろ!?」


「だって寒椿さんが尻尾で腰を抱きしめてくるから……!」


「落ちんようにしとるだけじゃけぇ!」


 いつもの夫婦漫才をしながら狙撃していたが──。


「よし、撃つよ! えいっ!」


《バシュッ!》


「あっ……」


 魔弾は盗賊の頭上をかすめ──


 そのまま、地上で救出作業中のトラの方向へ一直線!


「トラ君、危ないっ!」


 胡蝶が叫ぶ。


「えっ? 何が──」


 ズドォオオオオオオンッ!!


 魔弾がトラの足元に着弾し、地面が吹き飛ぶ。


「うわぁああああああっ!?」

「旦那さまああああああっ!?」


 胡蝶はトラに抱きつき、二人まとめて転がった。


 そして──。


「山ぁあああああああああっ!!」


 胡蝶の怒声が雲の上まで届いた。


「ひぃっ!? ご、ごめん胡蝶さん!?」

「旦那さまに当たったらどうするんですかぁあああっ!!」


 胡蝶の尻尾が怒りで逆立ち、雲の上まで妖力が噴き上がる。


「寒椿! 山ちゃんをしっかり固定しておいてくださいませぇぇぇっ!!」


「うんよ! 任せぇ!」


 寒椿は山ちゃんの腰に尻尾を二重三重に巻きつけた。


「うわっ!? 寒椿さん!? 苦しい苦しい苦しいっ!」


「しっかり狙わんと胡蝶姉が怒るけぇ!」


 山ちゃんは完全に拘束され、照準が安定した。


「よし、次は絶対外さんけぇ!」


 上空組は、胡蝶の怒りによって戦闘力が強制的に上昇した。


 だか救出組もラブコメしながらも救出は完璧──


 誤射で転がったトラと胡蝶は──。


「旦那さま~、大丈夫ですか~?」

「う、うん……胡蝶が守ってくれたから……」


 胡蝶はトラに抱きついたまま尻尾を絡めて離れない。


「もう……旦那さまに傷がついたら、わたくし……泣きますよ……?」


「ご、ごめん……ありがとう……胡蝶……」


 完全にラブコメである。


 しかしそのまま檻の前に着地し、胡蝶が妖力で鍵を破壊。


「みなさん、逃げてくださいませ~!」


 村の娘たちの救出は完璧だった。



 だから地上組……。


 こちらも負けられないと言いたいところだけれど、嫉妬で強化された妖蘭の無双が止まらない


「あなたさまに触れようとするなんて……絶対に許しませんわぁああああああっ!!」


 妖蘭は盗賊をまとめて吹き飛ばしながら、俺の前に立つ。


「妖蘭、ちょっと落ち着け!」

「落ち着いております~! ただ、あなたさまに触れようとする者が許せないだけです~!」


 尻尾九本が逆立ち、妖力が炎のように揺らめく。


 盗賊たちは震え上がり、誰も俺に近づけない。


(いや、守ってくれるのは嬉しいけど……怖い!)


 妖蘭は完全に《《嫉妬で覚醒した姫武将無双モード》》だった。



 六人の家族作戦は、さらに加速していく!


 地上では妖蘭が嫉妬で無双し、上空では胡蝶の怒りで狙撃精度が上がり、裏側ではトラと胡蝶がラブコメしながら救出し、俺は如意棒で城門を粉砕して突撃する。


 六人の家族作戦は派手に! 賑やかに! ラブコメしながら! 嫉妬しながら! ついに本格始動した。


 ◇◇◇

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。