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何者でもなく、何者にもなれず、今後とも何者かになるつもりはない  作者: 中原 誓
2. 春の章

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22/22

気合があれば 何とかできる(はず)

 コロナに罹った。


 土曜日に『何か喉がいがらっぽいな』と思い、日曜日には喉の痛みと関節痛。

 どう考えても、発熱へと続くパターンだ。


 案の定、夜には熱が出てきたが、37.7°と、高熱というほどではない。


 さて、どうしたものか……


 私は元々喉が弱く、扁桃腺炎をよくやる。

 よほど悪化しない限り、買い置きの市販薬で済ませる。

 が、今回は『いつもと違う』と思った。

 どこがどう違うか説明せよと言われても説明できない程度の違和感だが、人間もまた動物――本能の警告には耳を傾けるべきである。素直に病院へ行くことにした。


 ただの扁桃腺炎であってくれ。せめてインフルエンザで。


 そんな願いも虚しく、下された診断は


「コロナですね」


 ああ、そうですか。昨年末のインフルエンザ予防接種はいい仕事してるんですね。


 納得いかないのは、平日は会社とスーパーしか行っておらず、週末は家に引きこもっている――こんな私が何故、どこで、病気をもらってきたんだ!


 スーパーかな?

 あんなに毎回きっちり消毒しているのに?

 いや、スーパーだな……旅行客らしい団体さんがいたし。


「5日間は家にいて下さいね。症状を和らげるお薬を出しておきます。それと」


 先生が言葉を切る。


「重症化予防のお薬があるんですが、どうします? 2万7千円ほどしますが」



 へえ、2万7千円……二万七千円……


 にまん ななせん円?!



「いえ、先生。あとは気合で治します」



 真顔でそう答えた。



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