これは困った
「下げてくださいますか?」
ドサドサと積み上げられた本と資料の束をテーブルからよけてもらう。
「私に歴史の授業はいらないのです。」
「本人達にとって善意そのものなんでしょう。」
いや、頭痛くなるわ。
不意に訪れては古文書やら歴史本を手に嬉々として語っていく学者さんなんかは断ったほうがいいなぁ。
しっかり現場が管理されてるから患者さんなんかいない訳なんだけど、曲がりなりにも診察室に埃っぽい物を置いていこうとするの止めて欲しい。
ぜーんーいー?なにそれおいしいの?
同じような話しばかりで胸やけおこしそうな感じです「とりあえず、資料自体が埃っぽいですから患者さん以外は立ち入り禁止にするようにお願いしないとなりませんね。作業したあとの埃っぽい格好でくのも避けてもらわないと不衛生ですし。」
あと、資料の返却もお願いしとかないとならないかな。
「お近づきのしるしにと巫女様へのプレゼントらしいですよ?。」
「このガラクタが?」
「ガラ…確かにそうとしか見えませんが。」
ヒビ割れた壺やら、ガラスケースに飾られた錆びたクギやら、朽ちた髪飾り、歴史的価値があるとしても、このあたりはまごうことなきガラクタ。
電車オタのお父さんが集めた電車の部品は、家族にとって興味なさすぎる家宝である。
―そうなると。
では、この近くの博物館か図書館に寄贈です、アイテムボックスがあるから持って帰れない事はないけど、貰って帰っても本当に困る。
「…せめて、帰り際にさりげなく寄贈しましょう。」
そうですね、騎士さんよくわかってます(姫笑




