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11 昔の事故


 「あち~」


俺が中学2年だった頃の暑い夏の日...

学校が終わり、さっさと家のエアコンで涼みたいな~、と思いながら帰宅している途中だった。


学校から俺の家までの帰り道の間には、小さな池のある公園があり、そこの横を通り過ぎようとした時だった...


 ブオォーーン!ファンファンファンファン


大きな機械音と一緒に、プロペラでも回っているような音が突如、公園の中から聞こえてきた。


なんだ?と思いながら、公園の中へ向かっていくと...


小柄の少女が、5メートルほど空へ浮いていた!


はあ!?と驚きの感情と、すげぇ!と興奮の感情が同時に襲ってくるような感覚だった。


(っく!ズボンで対策は完璧か!...いやいや、俺はロリコンじゃねぇ!)


俺が、その驚きの光景を見ていると...


 ビュゥーーー!


突如、強風が吹いた!


とはいっても、地上に立っている人間ならば心地いいともいえるような風だったが、踏ん張りの利かない空中にいる人間にとっては、バランスを崩すには十分な威力を持っていた。


「ワッッ!」


空中に浮かんでいた少女は、突然襲ってきた突風でバランスを崩し、地面に向かって落ちていった!


「あぶな...!」


体勢を崩したことにより、頭が下を向いている。

かなり危険な体勢だ!


俺は急いで彼女の落下地点へと向かった!


「間に合えぇ!!」


彼女と地面との距離が1メートルを切った頃、俺はヘッドスライディングをするかのように飛んだ!


だが、彼女は急に体勢を立て直すと、また空へと戻っていった。


「へぇ?」


助けようとしていた対象物を見失った俺は、そのまま奥にある池に向かってきれいな飛び込みを決めるのだった...


 ボチャーーン!


あ、きもちぃ~


 ブファア!


「...!?君、大丈夫かい?」

「大丈夫だよ。それよりも君こそケガはないかな?」


「私は大丈夫だが、君は私を助けようとしてくれたのかな?

それなら、悪いことをしたが...」


「あはは...まあ、暑かったからちょうどいいくらいだよ。」


これが、俺と博士の出会いだった。


この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。

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