第十一話 NEWオトモダチ
翌日の昼休み。
赤城、不知火、棘野の3人は教室で話していた。
「昨日の不知火の作戦、あれってアリなのか?」
「だってルールに持ち込み禁止なんて言われてなかったし〜」
「そう言えば棘野、お前昨日すげースピード出してたよな?あれってどうやってやってたんだ?」
「あれ?うーん、なんて言うかな…神経、あるじゃん?あそこに脳から電気信号を流して動かすって習うじゃん。」
「おん?」
「あれの電気信号をギフトで無理やり送って動かしてるって感じ。………だいぶ説明雑だったけどわかった?」
「まぁなんとなくは…てかこれよく思いついたな?流石努力の天才って呼ばれるだけあるわ。」
それを聞いた瞬間棘野の顔が赤く染まった。
「なっ…!それどこから聞いた!?」
「え?誰って不知火から…」
赤城が不知火のほうをみると、汗を描きながら逆方向をみて、口笛を吹いている不知火の姿があった。
それを見た棘野は、電気を手に纏わせながら不知火に近づいていった。
「赤城。ちょっと抑えてて。いったんおしおきするから。」
「イヤ!私そんなこと言ってないし!ちょっと違うし!」
不知火は苦し紛れに言い訳をするが、それを聞くと棘野は笑顔で言う。
「じゃあつまり似たようなことは言ってたってことだよね?」
「うっ…ていうかそもそも褒め言葉だし!別にいいでしょ!」
「だからそれが恥ずかしいって言ってるの!反省の意はなしか…やはり天誅を…」
不知火が全力で走り教室からで、逃げ出した。
「かけっこであたしに勝てると思わないで!」
そう言って棘野も不知火を追うため教室を出て行った。
「ええ…一人になってしまった…」
流石に一人でご飯食べるのはな…うーんあいつらはしばらく帰ってこないだろうし、狐白もなんか用事あるって言ってどっか行っちゃったしなぁ…どうしましょ…
「赤城〜!」
するとその声と共に逆瀬が赤城に向かってきた。
「いやー昨日はあの試合のあとずっと気絶してたせいで話せなかったけど、お前強いんだな!完全に油断してたわ!」
「油断て…なめてたんかい。」
「もう舐めてない!だって負けたしな!今度また戦おうぜ!だから今日から友達な!」
逆瀬はそう言いながらスマホを出してきた。
「ああ。これからよろしくな。…ところでそのスマホは…?」
「え?友達になったんだし連絡先は持っておかないとって思って!」
「なるほどね。」
そして赤城は逆瀬と連絡先を交換し、逆瀬はその場から居なくなった。
………あっ!一緒に飯食おうって誘えばよかった…どこ行ったかわかんねえし…今日は屋上ででも食うかな…
赤城は持ってきた菓子パンと弁当をもち、屋上に向かった。
赤城が屋上のドアを空けると、そこには髪型がマッシュで、こちらからは目が見えなく、160センチほどの男子生徒がいた。
「あっ…!すみませんすぐにどきます…!」
その生徒は小さな声でそう言った。
「いやいや!別にどかなくていいよ!なんなら一緒に食べない?」
「僕なんかでいいんですか…?」
「いいのいいの。俺だって今一人だったしさ。俺は赤城桃也。1年2組の転入生。君は?」
「い、1年5組の小森優です。」
「じゃあ小森でいい?とりあえずあそこ座って一緒に食べようぜ?」
2人は柵の近くに座った。
「そう言えば、赤城さんって1年2組ってことは特別クラスの生徒ってことですか…?」
「赤城でいいよ。ていうか特別クラスってなに?」
「知らないんですか…?1組と2組は討傀隊の戦力になる人を育成するクラスなんですよ…?」
そうだったんだ…全然知らなかった…てかあの担任、さては俺に説明し忘れたな?
「くしゅん!」
「明日香先生、風邪ですか?」
「いや、元気いっぱいなんだけど…」
「ところでじゃあ小森はギフト持ってないの?」
「そうですね。でもこの世界だと持ってる人のほうが珍しいですよ。逆に赤城さんはどんなギフトを持っているんですか?」
そう聞かれたため、赤城は自分のギフトを説明した。
「すごい…!そんなギフトがあれば僕にも友達、できたのかな…」
小森の顔が少し曇った。
「………こういうことを聞くのは失礼ってわかってるんだけど、もしかして友達いないのか…?」
「…はい。もともと僕はあまり人と話せる性格じゃなくて…いわゆるコミュ障ってやつです。だからあんまり仲良くできなくて…」
小森の声はどんどん小さくなっていった。
赤城は小森に優しい声で聞く。
「小森はさ。友達、ほしい?」
「えっ…?なんでそんなこと突然…」
「もし欲しいならさ!俺と友達になろうぜ!。まぁ嫌なら無理にとは言わないけどな。」
小森は少し困惑と驚きが混ざったような顔になった。
「いいんですか…?こんな魅力もない男ですよ…?」
「誰がそんなこと決めたんだよ?」
「えっ?」
「だって、初対面の俺とこんな話せてるんだよ?それって十分、小森の魅力じゃないかな?」
「た、確かに…でも多分たまたまですよ…2人きりで話さなきゃいけない状況だったから…」
「多分だけど、小森は思い込んでるんだよ。自分はコミュ障だって。だからもっと話そう!」
赤城はそう言うと小森に向き合った。
「だから!俺の友達になってください!」
小森に赤城は頭を下げてそうお願いしてきた。
「じゃあ、お願いします…!」
「てかなんかこれ告白みたいだな」
赤城は笑いながらそういう。
「そうですね。」
そう返す小森の声色は最初と違って、少し嬉しそうな声に変わっていた。
「じゃあとりあえず連絡先、交換しておきましょうか。」
そうして連絡先を交換し、赤城たちは解散した。
「じゃあまた今度、一緒にご飯食べようぜ!じゃな!」
「はい!」
教室に戻ると、不知火たちが赤城に詰め寄ってきた。
「赤城どこ行ってたの?」
「ああ…ちょっとこも…友達のところにな。」




