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タイトルについて(※ネタバレあり)
この作品のタイトルは「残炎」にしました。
そのままの意味で言えば、
「燃え尽きたあとに残る火」や「消えきらない炎」です。
作中では色で人物を表していますが、
その中でも“赤”は、
最後まで行動した側の存在として描いています。
そしてその赤は、
物語の中からはいなくなります。
ただ、完全に消えたわけではない。
記録には残らないかもしれないし、
証明もされないかもしれないけれど、
見てしまった側の中には、
確実に何かが残っている。
それが、小さい違和感なのか、
消えない疑問なのか、
あるいはいつか燃え上がるものなのかは分かりません。
でも、“なかったことにはできないもの”が残る。
その状態を、
「残炎」と呼びたいと思いました。
このタイトルには、
作中の赤を指す意味と同時に、
読んだあとに残るものが、
どこかでくすぶり続けてほしいという、
作者の願いも含まれています。
白は、染まりやすい色です。
そして、案外よく燃えるのかもしれません。
ミナが新たな炎になるのかどうかは、ここには書きません。




