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16 知っている

静かな控室で、ミナは赤を見る。


「……さっきの」


赤が視線を向ける。


「見えた?」


ミナは頷く。

言葉が続かない。

何を聞けばいいのか、分からない。


赤は少しだけ間を置く。


考えているようで、

すでに決まっていることをなぞっているみたいだった。


「見なくていい」


「……でも」


「見ても、変わらない」


短く断定する。


その言い方には、迷いがない。


それは脅しではなく、

すでに知っていることを繰り返しているだけだった。


ミナは、その言葉の重さを測りきれない。

ただ分かる。


赤は、あの先を知っている。


見た先に何があるのか。

見ても変わらない理由も。


だから、見なくていいと言える。


ミナには、そこが見えない。


同じものを見ているのに、

見えている範囲が違う。


一瞬だけ名前が浮かぶ。アカネ。


すぐに、赤に戻る。

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