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怖そうな人たち、風呂上りの散歩

銭湯に行ったときに結構な頻度で遭遇するのが、いわゆる「怖い人たち」である。つまり、背中に絵を描いている人たちのことだ。スーパー銭湯なんかだと、ほぼ間違いなく入り口にお断りですよと書いてあるが、銭湯はそこら辺には寛容で普通に大丈夫な所も多い。


僕は基本怖がりなので、道ばたでそういう系の人たちに出くわすと「ひいいい」と言ってすぐに端に寄って道を開けるようにしている。しかし何故かは分からないけれど、銭湯でそういう人たちに会ってもそんなに怖さを感じない。

これは恐らく銭湯の持つ力なのだろう。風呂に一緒に入っていると、全然知らない人でも仲間みたいな気分になってくるのだ。それに銭湯にはそういう人がよく来ているので、「まあ、みんなたまには大きな浴槽に浸かりたいよねえ。」という感じで存在に慣れてしまう。


それに彼らが話しているのを聞いていると、そんなに悪い人という感じがしないのだ。何というか快活で、細かいことにあまりこだわらない感じがする。逆に友達でいたらいい奴なんじゃないかという気もする。まあ、友達になるのは難しいだろうれども。



銭湯に行った後には、周りをぶらぶらと散歩するのが楽しい。まずお風呂のおかげで血行が良くなっているし、汗もさっぱりとしているので、風に当たると気持ちがいい。それに銭湯の周りって個性的なお店が多くて、歩いていると新しい発見がたくさんあるのだ。


普段は面倒なのであまり長い距離を歩く気はしないのだが、銭湯に入った後だと、何故か長い距離を歩くのが全く苦じゃない。むしろ、この町のことをもっと知りたいような気持になってくる。普段通っている道から一本わき道に入ってみると全然知らない道だった、というように、風呂上りの町は新しい発見に溢れている。

そして公園とか川にかかる橋とかで、何となくぼーっとする。自然の音に耳を澄ましていると、心が落ち着いてくる。風呂上りって、そういう音がすっと体に入って来る気がする。何となくではあるが。

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